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第10話 初めての拠点、改築中

最新話投稿です!

明日は最新話の更新はお休みします、申し訳ございません。

代わりに今までの話を見直して改善していきますので、もしよければ明日も見に来てください!

 歓迎会兼、決起集会?が終わった次の日。

緑の一族の方針が決まった後、私たちは早速次の一族へ向かった……訳ではなく、なぜかエルフの人たちと協力して家を作っていた。

 理由としては単純。昨日の決起集会の後、マーウィンさん含むエルフの皆さんから「どこかに拠点を作った方が良いだろう」というアドバイスをもらったから。

 確かに、どこかに帰る場所があった方が何かと便利だし、『次元の果て』と違って今後は衣食住をまとめておいた方が安全かも。私たちは《テレポート》を使っての移動もできるし……そう考えてそのアドバイスに従う事にした。

 まあ、とは言ってもほとんど何も持たずに『セロス』に来たので、家を手に入れるほどの資産はない。それをマーウィンさんに改めて相談したところ、

「ならばいっそのこと家を自分たちの手で作ってしまうのはどうだろうか?」

という返事を貰った。家なんて作って大丈夫かと尋ねたところ、なんと仲間のためなら家づくりも喜んで手伝ってくれるとのこと。ありがたいなあ……。


 そんなわけで、今私と潤田とエルフの皆は、ツリーハウス型の家を設計し、作っている。森の中であれば緑の一族によって守られているし、居場所を感知される可能性も低い。しかも一から作れば魔術による防犯も、転移も設置しやすい。至れり尽くせりって言葉、こういうときにぴったり!


「ええと……防犯の魔術は《思考奪いの罠》でいいかな。」

家全体に『敵意を持って入った者の目的を奪い去る罠』を設置し終えて、次にこの家に必要そうなものを考える。

「あとは冷蔵庫みたいな物も欲しいかな、潤田、作れたりする?」

「うーん、この棚に《氷の檻》をカードにマナを通して貼れば……?」

そう言いながら近くに置いてあった扉付きの棚にカードを張り付け、呪文を唱える。するとカードが青く光り、扉から冷気が流れ出した。

「ああ、いけるな。近くに川がある分、青マナも濃いし、これなら貼っておくだけでマナを注ぎ込まなくても機能してくれそうだ。」

「へー、やっぱりすごいね『セロス』のマナ濃度。……じゃあもしかしてキッチンもお風呂も作れるかも?キッチンの方は私が試してみるから、お風呂はお願いしていい?」

 

 私はキッチンの方へ向かった。まな板や包丁、鍋などを置く台があるだけで、流しやコンロなどはない。とても古風なキッチンだ。「台所」という言い方は、昔は本当に食器を置く台しか使ってなかったからなのかな?

 火を使った料理はどうしているんだろう?そう思ってマーウィンさんに尋ねてみたところ、火災が起きる危険性を考えて、村の広場に共有の調理場が設置されているだけらしい。確かに森の中だもんね……とりあえず流し台だけ作って、熱を使う調理台はまた潤田に相談しよう。

 マーウィンさんに流し台の形状を伝えると、緑の魔術であっという間に作ってくれた。本当にすごいなあエルフ……。流し台に《清らかな水流》のカードを貼ると、さっきみたいにカードが光って、蛇口から水が流れ出した。カードを剥がせば水も止まるし、これで完成かな。


「風呂か……水を生み出し続けるのはちょっと手間だし、近くの川を利用できるようにして、管の途中に弱い赤魔術を貼ればいいか。弱い赤魔術……あ、《沸騰》があったか。おあつらえ向きだなあこれ。」

潤田の所に戻ると、手伝いに来ていた他のエルフの人と一緒に、部屋の一つをお風呂場に改造している最中だった。お風呂場の形はもうできていて、水も流れるようになっている。全部木製だから「いいお家のお風呂」感が凄い。この木の香り……ヒノキかな?

「すごい、もうほとんど出来上がってるじゃん!」

そう私が声をかけると、潤田はちょっと嬉しそうにしたけど、すぐにまた顔が曇り、首をひねった。



「いや、それが不思議なんだよな。『ウィザード』のカード、こっちで日常生活にも使えるものが不自然なくらい多いんだよ。カードの種類が多いゲームだし、カード内の世界観的にもまあおかしい話ではないんだけど……」

そう言いながら首を傾げ、考え込んでいる。


 言われてみると確かに、今までも場面場面でぴったりなカードが必ず見つかっていた。『次元の果て』で異世界の言語を理解できるようになる《世界との対話》にしたって、カードの効果とはかなりかけ離れているはずなのに、フレーバーテキストにどんな魔術か言及してあったおかげであっさりと解決した。なんか偶然というには出来すぎているような気はする。なんでだろう……?


 ――言葉に出来ない不安を抱えながら、私たちは家の改築を再開した。




~今日のカード~

《思考奪いの罠》

相手の手札を見て、その中から一枚を選んで自分の手札に加える青のカード。

相手の妨害を行いつつ、自分の手札を強化できるカードだが、返し忘れてしまったり、故意に返さない人が出たりとトラブルが多発し、禁止カードになった。

魔術として使うと、相手の思考を奪い去ることが出来てしまう。

《氷の檻》

相手のモンスターに張り付けて動きを止める青のカード。

魔術として使うと、氷でできた入れ物を生成することが出来る。

《清らかな水流》

黒いモンスターを破壊し、それ以外の色のモンスターは手札に戻す青のカード。

所謂色対策カード。メタカードとも呼ばれる。

ここまで読んで頂き誠にありがとうございます!


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