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心的外傷と回復、心理療法としての創作について  作者: 坂崎文明


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22/23

東日本大震災後の霊体験、心的外傷と回復2

 続きですが、霊体験は本当にあるのか?ですが、僕の幼馴染の話では、どこかの池とかで何かが背中についたりして、そういう場合、なるべく遠い場所に行って霊を置いてくるといいらしいです。


 お葬式の帰りにセブンレブンとか、スーパーなどの店舗にちょっと入って霊を置いてくる(爆)

 直接、家に帰るとついてきて住み着いてしまう。

 だから、塩を撒いて身体を清めてから家に入るような風習があるみたいです。


 まあ、そんな話をご近所さんネットワークの飲み会などですることもあって、まさか彼女がそういう女性だとは最近まで気づいてさえいなかったんですが、異常に記憶力が良くて、あの友達がどうだったとか、こうだったという小学生~中学生ぐらいの話をしてくれるのですが、無関心だったのか、さっぱり僕には思い出せないことが多いです。


 他の同級生も同様な反応です。

 彼女は僕と違って数字にも強く、三菱自動車の販売店で経理をやってたので、飲み会の割り勘とかさくさく計算してくれるので非常に助かってます。


 学年に何人かそういう霊能力体質の人はいたりするので、たぶん、そういう人はこの世の中に多数、実在してるようですね。


 この世界は多次元宇宙だそうなので、ちょっと違う周波数というか、次元の世界を感じることができるのかもしれませんね。


 

 それで、東日本大震災後の霊体験もそれと同じ現象かもしれないと思うわけです。

 ただ、テレビ番組でも言ってたように、生存者の回復のための感情サイクルとして、突然、肉親を失ってしまった喪失感を癒すために、自分自身で幻想を作り出してしまうというものもありそうです。


 ただ、それは生存者サバイバーがこれから生きていく上で必要な感情プロセスなので、人間には物語、ファンタジーという希望が必要なんです。


 仮想通貨で億り人だとか、小説家デビューして印税が入ってきて大金持ちだとか、普通の人にも希望とか、夢が必要なんですね。

 心の傷を癒すためのファンタジーは必要なんです。


 そういうものが見えることによって、止まってた時間が動き出す。

 忘れ去られ、「冷凍保存された記憶」の回復は心的外傷の回復の過程で必ずでてくるものです。

 まあ、本当に霊なるものが存在すると考えた方が、夢もあるし、そういう異世界の存在によって生きていけるということもあるのですね。


 ということで、「小説家になろう」では異世界転生小説が生まれ続ける訳です。

 生存者サバイバーには生きていくための物語が必要なんですね。


  「封印された叫び―心的外傷と記憶」(斉藤学著)という本があって、現在、中古でしか手に入りませんが、なかなかいい本です。

 僕も持っていますが、「冷凍保存された記憶」、記憶の重要性を再認識できます。








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サバイバーの治療は,「グリーフワーク(悲嘆の仕事)」といってトラウマ体験を何人かの前で自らが話したりまた他人の話を聞くというシェアリング(分かち合い)の作業によって行なう。人間には驚くべき可塑能力が備わっており,著者の斎藤学氏はサバイバー自身の自覚されていない能力に気づかせ,過去の(記憶の)組み替えをサバイバー自身ができるように導くことこそ治療者の仕事であると述べる。犠牲者たちは最初の他者であり絶対的信頼感を置く「母」の記憶を受け容れ,それを乗り越え,「自己物語」を形成し「叫び」が自身の中で消化される。著者の犠牲者への温かなまなざしが感じられる1冊である。


封印された叫び―心的外傷と記憶 単行本 – 1999/12 斎藤 学 (著)

https://www.amazon.co.jp/dp/4062099640


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