心的外傷と回復
超訳「心的外傷と回復」
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ベトナム戦争帰りの兵士がトラウマに悩まされる話から心的外傷後ストレス障害というものが注目された訳ですが、心的外傷についての坂崎理論を展開していきます。
お母さんがうつ病だとかの子供は病んだ家庭環境で何とか家族を支えようと役割を果たそうとします。
お母さんを励まそうとしたり、時に切れたお母さんに殴られたり、何とか生き延びようとします。
子供は両親がいないと、生きていけないので、虐待とか、育児放棄を受け入れて、何とかサバイバーとして成長していきます。
ところがですね。
大人になったら、ある時、何かのきっかけで会社の上司に妙に腹が立ったりする訳です。
僕もそんなことがありましたが、これ、父親の情けない姿を会社の上司に「投影」しちゃったりしてる訳です。
「心的外傷と回復」を某起業家の人妻さんに強制的に(誇張)買わされて読んでいたら、そういう自分のトラウマに気づいたりして、実は自分の祖母(正確には祖父の姉だが祖母みたいなもの)の心が病んでいたことにも気づいたりしました。
祖母は眼病で夫を、戦争で息子を相次いで失い、僕が生まれた頃には心が壊れていたんですね。
そして、僕はその気が狂っていた祖母の薬代わりに、壊れたレコードのように何度も繰り返す話をじっと聴き続ける最強のカウンセラーとして幼少時代を過ごしていたことに気づいていきます。
もう最強レベルです。
三歳ぐらいからカウンセラー役を18歳ぐらいまで続けたのだから。
僕の忍耐強さが筋金入りなのはそうやって鍛えられたからです。
某起業家の人妻さんのカウンセラー役(聞き役)を無理やり引き受けさせられていたと思っていましたが、まるで違った訳です。
完全なはまり役です。
『あるサバイバーは治療者にこう言っている。「語るように励まし続けてください。語る姿を見るに忍びなくても、です。信じるまでにはずいぶん時間がかかります。私がそれについて語れば語るほど、それがまちがいなくおこったと思えるようになり、それと向き合うことができるようになる。絶えず大丈夫だといってもらうことは非常に大切です。ひとりぼっちのどうしようもなくか弱かった少女だったという感じから遠ざけてもらうことなら何でも大切です。」』(心的外傷と回復)
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