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土龍と呼ばれた男  作者: アナホーリ三世
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プロローグ

秋の連休を使って、趣味の鉱石採集と砂金採りに来た。

宿には泊まらず、山に篭っての採集行である。っていうか宿なんか彼の国の人だらけで

空いてないしね!

今回行く場所は、過去に3回程来ており結構美味しい思いをしているのだ。

目標は紫水晶それもよりクリアなものね。

なんだか荷物だけでものすごい量で、自衛隊員だった頃をおもいだす。

あの頃との大きな違いは、64式小銃の代わりにピッケルとバールになるのかな⁉︎

人跡未踏とは言わないけれど、沢伝いに山を登り途中途中でテントを張ってお泊り!

山籠りは自衛隊員の頃に散々やってきたので問題なし。

蛇や芋虫くらいだったら普通だったし!


さて前回美味しい思いをした川から入山していくかね。

基本的に山といっても沢沿いを狙って行くので、グレーだけれども許可は得ないで入山さ。

渓流竿を出しながらの入山なので普通に見れば鉱石ハンターと思わないはず!

装備はバッチリ、気合十分、出発進行!


2時間程竿を出しながら、夕飯のオカズを何匹か釣り上げ、本日の設営予定地に到着だ。

川から一段高い所に5m四方の棚があり三方が崖になっている上、屋根状に岩がせり出している為、クマも来れない?

地形となっているのだ。

其処に登る為には、20kgあるザックを担いで5m登るのだが、昔とった杵柄!頑張って登りきったもんね。


なんじゃあの穴っぽこは?前回来た時には、壁に穴なんかなかったぞ?

1年位経ってるから誰かが来て掘ったんか?それにしちゃ深そうだ?

ちょっくら様子見てみるかな。もしかして良いもんあるかも知れないしね!

採集ハンマーを片手にヘルメットをかぶり直しいざ行かん。

何かあったら嫌だからザックを担いでそろそろと…

5m 10mと進んでいくと右に直角に曲がっている。

何かいたら困るので高輝度携帯フラッシュライトを左手に持ち、

まずはライトをそっと出しいきなり点灯、目潰しじゃ!

すかさず消灯し採集ハンマーを構えつつ飛び出す!(敵がいるかもってこの日本でいるわけねぇ)

やっぱり敵はいなかったよ…

ヘルメットライトを点灯しその先へ20m程進んだ所で行き止まり。何やら黒光りする鉱石があるぞ?

ブラックオパール?まさかね。

周りの状態もそんなに硬そうではない為、採集ハンマーで叩けば取れそうだ。

コツンコツン、コロン!デカッ!

鶏の卵くらいあるぞ!

長円上の石が地上に落ち拾ってみた所、瑕一つ無い何やら怪しい鉱石。明るいそばで見てみようと

外に戻って歩いて行くと、?⁇?外はすでに真っ暗闇の状態…

感覚的には30m、時間にして30分程度しか潜ってなかったはず?

腕時計を見てみても16時30分、昼間の時間のはず?狐か狸でも化かされたか?

後ろを振り返ると穴が無い…。


今俺は何処にいる?空を見てみると月が二つ(°_°)

何やら獣が吼えているし…

深く考えてもしょうがない。取り敢えず自衛隊のレーションで今晩は我慢して寝るか!



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