表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

オリーブを食べるまで

 やおら、彼は帽子を脱いだ。後頭部はまるで往年の元中日ドラゴンズのリー・ジョンボムのように楕円の形でハゲている。俺が一昨日延髄切りをおみまいした証だ。どうしてもむしゃくしゃした時って、生きとし生きている者は誰だってあると思う。ごくまれにない人もいるだろうが、その人にはきっとこの先10年間の間にその時が必ず来るだろう。また、今はむしゃくしゃした気分に滅多にならない、という人も、過去10年間は、絶対にむしゃくしゃしっぱなしだったはずだ。上司にいわれない理由でしかられたり、友人に勘違いされたあげく好きな女を奪われたり、恋人が自分の嫌いな奴のことを褒めたり、旦那に「俺の分の大根おろしはないんかい!?」と急に切れられたり、、、etc

 俺が彼に延髄切りをぶっかましたのも、そんな感じの理由だ。全くとるに足らないような理由で。

この世にはバビロンシステムという、社会のしがらみと理不尽とがあって、その言うなれば人生の必要悪に出くわしていた時間は、俺が生きてきた25年間の、活動的に動いていた99,000(あくまで概算。計算方法は会ったときに直接聞いてくれ)の内、だいたい半分くらいになると思う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] い、意味深! どこにオリーブがあったのか、気になりました! ありがとうございます。
2015/03/31 00:07 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ