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時代

作者: とある打ち手

 一年と言う年月は長いものだ。

 僕は、この日痛感した。

 受験が終わり、趣味である囲碁でも打とうかと、

日本棋院に行った。

 僕は、電車の中で久しぶりに打てると言う高揚と期待、大丈夫だろうかと言う不安があった。

 それらをごまかすかのように、バックの底に埋められていた囲碁の本、問題集を取りだし、パラパラと適当な問題を解いた。

 久しぶりだったからか、以前解けていた問題がなかなか解けなかった。

 駅について、おもむろにのんびりと日本棋院に向かう。

 日本棋院の前の坂を登りながら、「変わらないなぁ」と内心ほっとしながら登っていた。

 (当然か。たった一年だもんな)

 僕は、日本棋院の前にあるワゴン車を避けた。

 

 衝撃が走った。 

 頭に思い切りぶたれたような衝撃が私の身体を走っていった。


 床が変わっている!ピンク色に!

 いや全体的に部屋の装飾が変化している!あんなに地味だったはずなのに!

 昔は、茶色の薄汚れたタイル張りの床と薄暗い電気がついていたばかりなのに! 

 「う......。」

 私は、呻き声をあげながらその場から逃げた。

 もうここは私が知っているところではないと強烈なアウェイ感がしたから。


 これが時代なのか。

 今日、私はそれを痛感した。

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど。お返事ありがとうございました。
[一言] >衝撃が走った の前後で一人称が『僕』から『私』に変わっているようですが?何か意図があってでしょうか?すみません、変な質問してしまって。
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