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03 今日はぴーちゃんじゃないんですが
季節は、まぁ、子育て真っ盛りの時期です。
気持ちの良い日には外出がしたくなるのだが、ちょっと困った事が起きる。
よそ様では子育て中でも、しかし巣立ってしまったお宅もあったりするため、親御さんがてんてこ舞いで子供の面倒を見なくてはならない。
あっちに行けば危ない、こっちに行けば危ない、どっちの子供を見ても危なっかしい。
そういうことで、親は毛を逆立てて
「ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅ」と声を枯らして警戒音。
でもってゆっくりと日差しを浴びながら歩いていると、斜めの上の方から
「ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅ!」。
いや、別に何もしてないし、この辺に巣がありそうにないし、そもそも親御さんに警戒警報鳴らされるいわれは無いはず………と、
ふと振り返って足元を見てみると、アスファルトの歩道ど真ん中にちょこんと座っている子供が
「ちゅぅん?」
と首を傾げている。
ちょ、おま、こういう近くでボケっと座り込んでるから、うっかり近づいた私が怒られているわけだが。
そういうわけで、私は無実なはずなのである。