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作者:
掲載日:2026/03/23

忘れたい 忘れたいのだ

あの日見た夕陽も 月しか見えない夜も

忘れたい 君は忘れたのか

窓に反射した夕陽を 暗い夜の空気を


目蓋の裏に浮かぶのだ

忘れたい景色ほど 鮮明に色濃く

君は思い出さないのか


笑えよ

静かな微笑みはいらない

もう君には関係ないのか

だから笑わないのか


じゃあね

そういうときのその顔が一番嫌い

愛想笑いはいらない


忘れたい 忘れたいのだ

泣いていた曇り空も 馬鹿みたいに眩しい朝も

忘れたい 君は忘れたんだ

反射したいっぱいの水滴を 目を突き刺す朝の空気を


目蓋の裏に浮かぶのだ

君が忘れた景色ほど 塗りつぶせないように

君は思い出さないのだ


泣いてよ

静かな微笑みはいらない

もう僕とは関係ないから

だから泣かないのか


さよなら

そういうときに何もできない自分が嫌い

ただ空を仰ぐだけ


最後だけど 最後くらい 最後だから

静かに微笑むのか

君はこれからを生きるんだね

僕を振り返らないで


ただ笑ってくれたら

笑わせられない自分が

そんな顔をさせる自分が


波よ 僕の瞳に映る波よ

そのまま視界ぜんぶを覆って

連れ去ってくれないか

この記憶を 見た景色を

僕ごとでもいいから

いっしょに呑み込んで


僕は君を忘れたい

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