第8話ダブルサークル
国をまわる予定を立てた翌日テミィー師匠が魔塔主を連れてくる日。
ロアスは前回授業で使っていた王城の庭で2人が来るのを待っていた。
(まだかなぁ?そろそろ来るはずだけど?)
ゴゴゴォ
『ん?なんだこの音?気のせいか?』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!!!
『いや、この音気のせいなんかじゃない!なにかが急接近している音だ!どこだ?どこから来てるんだ?』
その次の瞬間ロアスはもうその場所にはおらず庭の土の中にいた
(?????)
『お前がテミィーの弟子か。ようやく見つけたぞ!』
ロアスは首を掴まれて呼吸がしにくく、一刻もはやく抜け出したいがこのなぞの男の怪力によりそれが難しい状態であった。
『ぁ、ぁの、あなたは、いったい、、だれな、んですか?』
『あぁ、言ってなかったか?私はテミィーの師匠であり、魔塔主テリズリーだ!私はテミィーに男がつくのを今まで遮っていたのに、今回も弟子が出来ると聞いていたが、女性だとテミィーが言っていたから許可したというのに、なぜ、なぜお前なのだ!なぜ小僧であるお前なのだ!納得できるように説明し『なくていいってー!もう!師匠何してるんですか!これじゃあテミィー師匠としての尊厳がズタボロじゃないですか!親に男性から守られて男性経験がないとか!何してくれたんですか!』
『いや、しかしだなテミィーよ。』
『そんな男性だとか女性だとかどーでもいいですか、早くロアスに説明してあげてください、頭パンクしてますよ、ロアス。』
『わかったよ、テミィー。しかしテミィー約束はわかってるな?』
『はぁ、わかってるわよ。ここから離れること、それと私の写真5枚でしょ?まったく、意味がわかんない!』
『よしよし。それでいいんだ。』
そうしてテミィーはテレポートしてどこかへ行ってしまった。
『ふぅー。ほんとはこんな小僧なんか手伝いたくないんだか、可愛いテミィーの願いだしな、仕方なしだな。おい小僧!聞いてるのか!』
『く、くび、、、はなし、、て、、』
『あ、すまない』
そうしてロアスはようやく解放されたのだった
『で、だ。お前魔力に押しつぶされそうになったそうだな?それは魔力に愛されているという証拠である。普通魔力というのは中立的で扱うことはできても相手からくることはなかなかないもとなのだ。魔力に愛されるにはなにか特別なものがないといけないのだがこんな小僧になにがあるというんだか。』
(それってつまり転生したからってことだよな?でもそれがどう関係するんだろ?)
『まあ、それでだ、魔力に押しつぶされそうになる人物はお前の他にもう何人かいるんだ。これは魔塔主とマイヤ魔法帝国の上層部の極一部だけが知ってる秘密なんだが、それがマイヤ魔法帝国の皇子や皇女達だ。あいつらは初代皇帝が特別すぎるからな、そいつの子孫というだけで魔力に愛されるだよ。
だから、普通そいつら以外はこんな現象おきないんだが、お前何者だ?』
『何者とは?』
『...』
『まあいいさ、今はそれで。そんじゃ知りたいことは知れただろ?お互いに。こっから本題に入るか。お前のサークル作成。3サークルにするんだったよな?それは簡単だから任せてくれ。ただ、わんちゃん死ぬかもとだけ言っとくな。』
『え?それってどういうこ『まあまあ小さいことは気にすんな!それに死んだら死んだらでラッキーだしな!テミィーについた羽虫がいなくなるわけだし!そんじゃ始めるぞ!』
『え?もう始めるんですか?というか僕はどうしていればばばばばばばばばば』
そう質問しようとした瞬間体に電気が流れたような感覚が走る
ババババババババ
(い、いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい)
ロアムは十郎のときに撃たれた時と同じレベルの痛さを感じた
(このおっさんなんかワザと痛くさせてんじゃないだろうな!?)
後ろをチラッと見るとニヤニヤしている魔塔主の姿が見えた
(これが魔塔主のすることかよ!く、ん?でもなんか心臓。いやこれは肺のあたりに2つもサークルができている??しかも1つはもう4サークルになってる!?だがもう1つはまだ2サークルだ。なにか3サークルに上げられる方法は...あ!このおっさん最初は意地悪で電気流してんのかと思ったがこれよく見ると魔力の流れに沿っているぞ!これを辿れば...)
その瞬間ロアムの体は光につつまれついに3サークルへ達した
(こいつバケモンなのか?2つもサークルがあるうえ片方はもう4サークルとか?ま、ひとまず俺の任務は終わったな。)
誤字脱字があれば教えてください