第7話期待
テミィー師匠が魔塔主様にお話しに行っている間ロアスは何もしてなかった訳ではない。王子として役目を果たすために国内のまわる順番や行く場所をきめ、予算なども決めるために1人で思案していた。
1人で悩んでいると、コンコンコンという音とともにメイドが入ってきた。そのメイドはサマリーという名前で赤ちゃんの頃からロアスのことを世話していて、城の中でも常識人よりだか、噂ではどこかおかしいところがあるとかないとか...。
『ご主人様。何か難しい顔をしてますがどうなさいました?なにかお悩みならこのサマリーがききますよ?』
えっへんとでも言いたそうな顔をしているがそこはあえてスルーすることにした。サマリーはロアスを子供扱いすることが多くあるのでこれも慣れているからだ。
『じゃあちょっと聞いてもらおうかな?ほら、この国をどうまわるか計画を立てようとしてるんだけど、意外とまわる場所が多くてね。』
『なるほど、それなら少しお役に立てるかも知れません!お父君である国王様がまわったルートをお教えすることができますから!』
(たしかにそれはいいかもな)
『ホント!?じゃあ教えてくれないかな?』
『はい!わかりました。まずこの王国はおよそ3つの地方に分けられます。一つはこの王都のある首都リストン。二つ目は豊かな農業地帯があるノウンム。そして最後に商業が盛んなナコク。この3日からなっており、国王様は今伝えた順番でまわったそうですよ?』
『そっか。ありがとね、サマリー。それを参考にしてまた少し考えてみるよ。』
『はい、頑張ってくださいね?ご主人様。』
そう言ってサマリーは部屋を出て行った
『サマリーが言うにはお父さんは王都、農業地帯、そして商業地区に行ったって言ってたよな?結構面白い旅になりそうだな。じゃあ俺もその順番で行くとして、王都といってもたくさんあるからなぁ。まあそれぞれ日程を4か月ずつかけて1年でまわったらいいよな?よし、これでいくか。それだけ時間があればついでに魔法も成長するはずだしな。よし、じゃあ明日は魔法の授業で忙しいしもう寝るか。』
そうしてロアスは眠りにつくのだった
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