第5話魔力
テミィー師匠はロアスに聞かれたことを答えた
『ロアスのようなケースは初めてだからあくまで私の推測なんだけど、普通魔力を感じる時は手に何かが触れてるなぐらいなはずなの。だから初めてで埋もれるようなことはないはずなんだけど...。例えばあの魔塔主様だったら初めて魔力を感じる時は手で掴んで遊ぶことができるほどだったとおっしゃっていたわ。それと...。これは秘密なんだけど、マイヤ魔法帝国の初代皇帝も似たようなことが起こったとか起こってないとか。本当のことは昔のことすぎてわかってないんだけどね。で、本題の魔力に埋まっているというのはそれだけ才能があるというのと同時に魔力が多すぎるからサークルを作るとしてもそのサークルが魔力量に耐えきれなくなってしまうかもなの。だから作るとしたら一気に3サークルまで作らないといけないかもだから、とめさせたのよ。』
『サークル作るのも大変なんですね。それで僕は3サークルまで作れるんですか?』
(ど、どうしよう!私じゃ一気に3サークルを作ることを上手く手伝える自信がないわ!でもできないってもし言ったら『師匠ってこの程度だったんですね。失望しました。』っとか言われて師匠としての尊厳がズタボロにされてしまう。こ、こうなったら。)
『あ、あのねロアス?このレベルの魔力量を扱うのは珍しいから研究にも役立つかもだからね?一応師匠にも見せて、研究したいなぁなーんて思うんだけど、どうかしら?』
(た、たのむ!私がやらないで済むもっともそれらしい理由がこれしかないんだ、頼む了承してちょつだい!)
(テミィー師匠の師匠ってことは魔塔主様!?わざわざそんな偉い人を呼ぶのか?まあ、俺からしたら嬉しいけど。ど、どうしたんだ?テミィー師匠。ものすごい形相で俺を睨んでるけど、なにかあったのか?)
『わかりました。テミィー師匠の師匠がいいとおっしゃるならそうしましょう。』
(よっしゃぁぁぁ!!!乗り切ったぞ!)
『わかったわ。じゃあ今日のところはここまでにしましょう。また明後日に来るわ。それじゃあね。』
『わかりました。今日はありがとうございましたテミィー師匠!』
『うん。ロアスじゃあね。』
『テレポート』
『うわぁ、すごいな。テミィー師匠が一瞬にして消えた。僕もできるようになるかな?それじゃ、授業も終わったしお父さんとお母さんに報告しに行きますか。』
その後ロアスが両親に報告に行くとお父さんは
『ハッハッハ!流石だな、息子よ!お前は私に似て優秀だな!』
と、いつもどうり大きすぎる声をだし、お母さんは
『え?それって危ないんじゃないの?大丈夫なの?しかも魔塔主が来るかもってどういうことなの?しかもしかもいきなり3サークルにするとか危ないんじゃないの?...』
と、こちらも相変わらず過保護であった。
その頃テミィーは魔塔主の部屋の前へ来ていた
コンコンコン
『師匠失礼します。あなたの弟子のテミィーが入ります。』
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