第11話仲間
そうしてロアスは魔塔主様との特訓により飛行魔法と雷魔法の習得に成功した。
だが、その魔法にも練度がありロアスが会得したのは雷魔法は中級に入れた程度。飛行魔法にとってはまだ初級程度だった。
そのため国をまわるのは1人では危険であると国王様が判断して冒険仲間を連れて行くことになった。
(そうは言っても仲間に連れて行けそうな人なんていたっけな?ていうか、そもそもとして知り合いが少なすぎる...。こうなったらまずはテミィー師匠に来てもらうか頼んでみるしかないか。)
『テミィー師匠いますかー?』
『いるぞ、私がな!なんの用で来たのだ小僧!私のテミィーは今私とお話しているのだぞ!私のテミィーも私以外に会うためには私の許可を得てからじゃないと、私に嫌われると思ってわざわざ私に相談するくらいにはテミィーは私のことが大好きなのだ!私がな!お前なんかに構っている余裕ななどないのだ!』
『何言ってんだこのくそ魔塔主ー!!』
そう言ってテミィーは魔塔主様にげんこつをくらわせた
(こわ...今度から生意気言わないでおこう...)
『ほら、ロアス入ってちょうだい。こんな人放っておいて。』
『は、はい!』
『ま、待ってよ〜。テミィーちゃーーん!』
『それで?何しに来たわけ?』
『その、実は僕これから国を旅するんですけど、やっぱり1人は危険じゃないですか?だからテミィー師匠にもついてきてもらえないかなぁと。』
(ロアスといられる!?それについていけば強敵と出会って7サークルを突破できるかも!そうすれば...)
(な、なんかテミィー師匠の顔がニヤけている気が?)
『いいわ、ロアス!私もついていってあげる!』
『本当ですか!?ありがとうございます!それじゃ日程やその他諸々についてはまた後日お話するということで!』
『わかったわ!こんな面白そうなこと誘ってくれてありがとね!ロアス!』
(よし、これで王都内はたとえあそこでも安全だしそれに、また仲間は...いざとなったら旅の途中で見つければいいしな!よしそれじゃ出発に向けて準備しますか!)
そうしてついに出発の日が近づいてきた。
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