第九話相性
ロアスはサークルを作ることに成功した後疲れて眠ってしまった。これは当たり前のことで、魔力を扱うのには精神が消耗されてしまうからである。
そしてその三日後に授業を再開することになった。
ついに次の授業の日。ロアスはこの日をとても楽しみにしていた。なぜならサークルを作ったということはついに自分の得意な魔法を見つけることになるからである。
いつもの庭で魔塔主様とテミィー師匠を待つこと数分、2人が来た。
『ロアス〜。来たわよ〜!』
『師匠!それに魔塔主様!』
『ごほん、それじゃロアスもサークルを作ったことだし得意な魔法を探すとするか!』
『はい!』
(俺の得意な魔法ってなんだろ?でっかい炎とかだしたりいろんな人を回復できるヒールとかてぎるようになるのかな?まあどれにしても楽しみだな。)
『普通魔法を使うためには2サークルあれば小さな魔法は使えるはずよ。だからいろんな魔法をまずはやってみてそれで相性の良し悪しを探るの。さっそくやってみましょう?』
そうテミィー師匠に教えられてロアスはいろんな魔法を使ってみた。
最初はロアスが気になっていた火炎魔法。しかしやってみるとマッチ棒と同じくらいの炎しか出せず相性はあまりよくないことがわかった。
次の水と氷魔法も1リットルにもならない量しか出せなかった。言うまでもなく相性はよくない。
となると期待はヒール魔法へと向けられるがまったく怪我が治らず、口内炎が治るくらいのレベルだった。
『うーんここまで相性のいい魔法が見つからないなんてことあるのかしら?』
(普通何かしらの魔法と相性がいいはずなんだけど...)
すると魔塔主様が話し始めた
『ロアス。試しに雷魔法を試してみないか?サークル作る時も雷を参考にしていたし、もしかしたらいけるかもだぞ?』
(俺が雷を出すだって?カッコ良すぎるだろ!)
『はい!やってみます!』
そういってロアスは電気だそうとした瞬間サークルが急に動き始め目の前に強烈な雷が一発降ってきた!
『す、すげぇ!これって相性いいってことですよね!つまり僕の学ぶべき魔法って雷魔法ってことですね!』
(4サークルにしては雷の威力高くないか?この小僧天才型か...)
『あ、でも魔塔主様。1つ質問があってサークルが1つしか動かなかったんですけど、もう一つの4サークルはどうしたら動くんですか?』
(なに!?ならばさっきの雷は4サークルではなく3サークルの魔法だったというのか!?いや、今はそれどころじゃないな)
『う、うむ。ならば他の相性のいい魔法を探すといい。オススメは雷と相性のいい水魔法とかなのだか、それもダメとなると...あ、飛行魔法とかどうだ!』
(飛行魔法?それって空を飛べるってことだよな?)
『ちょ、魔塔主様!飛行魔法はどんなにすごい人でも長時間飛んでいると方向感覚があやふやになってしまったり、急な方向転換ができない魔法じゃない!それだったら私の得意なテレポート魔法の方がいいじゃない!』
『だめだ!テレポート魔法を習うのなったらテミィーとロアスが2人っきりになってしまうだろう!?』
『そんなことはどーでもいいでしょうが!』
『ぐぅぅ、それならロアスに聞いてみればいい。どちらの魔法がいいか。』
『ロアスはもちろんテレポート魔法がいいわよね!?』
(小僧!わかっているよな??)
そう言っているよな顔で睨んでくる魔塔主様
『僕は...飛行魔法を学んでみたいです。』
(飛ぶことに関しては自信があるし...)
『むぅぅ、ロアスがそう言うなら好きにしたらいいわ』
『ハッハッハ!わかってるじゃないか!よしじゃあまずは飛行魔法を試してみるか!飛行魔法の基本は念力を使うことから始まる。だからまずは念力を完璧にするべきだな!』
そう言われてロアスは魔塔主様に言われた通り念力の練習に励んだ
そうして3ヶ月がたった
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