第1章
ごめんなさいね…こういう小説を書くのは得意じゃないのよ。
ただ、しっかりと物事は記録してるつもりだから大丈夫…なはず。
この”記憶”に関してはあなたも後に理解して受け入れるでしょうから私はただその日を待つとするわ、あなたを見守りながらね…
『あなたの願いは何?』
唐突な質問に僕は思わずえ?と声を出してしまった。隣に居る天使は儚げな表情で空を見ている。まさか、あと少しで消滅するなんて誰も思わないだろう。僕もその一人だ。未だに信じられなかった。
『なんでそんな事を聞くの?』
僕は彼女を見つめる。彼女も僕の事を見つめていた。瑠璃色の目にはいつもはない光が輝いていた。僕は口を開けた。
『普通に暮らす事かな』
すると彼女は不思議そうな顔をした。
『貴方の普通ってなんなの??』
想定外の質問に僕は顔をしかめた
『え?それは…』
急に言われても困る。その瞬間…
ゴッゴゴゴッゴゴゴゴッゴゴゴ…
『っ?!この音はっ…』
間違いない、この世界に来る前に聞いた音だ!僕は懐中時計の針を止める。だが、すでに"彼ら"はこの空間さえも侵してしまったようだ。僕の懐中時計は消滅した。そしてそれと連動するように僕も消滅しようとしていた。
(せめて…ミズキだけは…っ)
僕は足に力を入れる。その瞬間、足元に生成された魔方陣が辺りを照らす。僕は”記憶”そのものを『形』にして代償を込める。その瞬間ー。水城カケルは消滅した。
『さてと、整理は終わったな』
放課後、僕は図書委員の仕事を着々とこなし、少し満足感を得る。僕は本棚を見渡した。その時、妙な違和感があった。綺麗にならんだ本棚の中にまるで”たった今現れた”ような本があったのだ。僕は近寄る。なんだか、妙な”何か”を感じる。僕は本を手に持った。ずっしりとしていて、作者の名前など、表紙に何も表記されていないのだ。色は真紅で、吸い込まれそうな色だ。
『おーい、サボってんじゃねーよ』
『うわっ?!』
後ろから声がして僕は振り返る。お調子者のサボリーマー、福山レンだ。同じ図書委員だが、いつもサボっている。
『てか、なんだァ?その本。』
レンは僕から勢いよく本を取り上げ、ページをめくろうとする。
『…?なんだこれ、開かないぞ?』
レンは力任せに本を開こうとする。だが本はびくともしない。
『ちょっと貸して』
『無理、今俺が使ってる』
『…』
僕はうんざりする。でも、どうしても気になったので僕はレンの隙を狙って本を奪った。
『おい!!』
僕はページをめくる。以外とあっさりめくれた。本は1ページと、紙切れしかない。1ページ目にはこう書いていた。
『さてと、整理は終わったな』
放課後、僕は図書委員の仕事を着々とこなし、少し満足感を得る。僕は本棚を見渡した。その時、妙な違和感があった。綺麗にならんだ本棚の中にまるで”たった今現れた”ような本があったのだ。僕は近寄る。なんだか、妙な”何か”を感じる。僕は本を手に持った。ずっしりとしていて、作者の名前など、表紙に何も表記されていないのだ。色は真紅で、吸い込まれそうな色だ。
『おーい、サボってんじゃねーよ』
『うわっ?!』
後ろから声がして僕は振り返る。お調子者のサボリーマー、福山レンだ。同じ図書委員だが、いつもサボっている。
『てか、なんだァ?その本。』
レンは僕から勢いよく本を取り上げ、ページをめくろうとする。
『…?なんだこれ、開かないぞ?』
レンは力任せに本を開こうとする。だが本はびくともしない。
『ちょっと貸して』
『無理、今俺が使ってる』
『…』
僕はうんざりする。でも、どうしても気になったので僕はレンの隙を狙って本を奪った。
『おい!!』
僕はページをめくる。以外とあっさりめくれた。本は1ページと、紙切れしかない。1ページ目にはこう書いていた。
『…え』
僕は思わず本落としてしまった。不気味すぎる。僕は周りを見渡した。不思議そうな顔をしたレンしか居ない。そしてその衝撃で落ちた紙切れを僕は拾う。そこにはこう書いてあった。
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『…』
訳もわからない文字が大量に並んでいた。僕は本を拾い上げ直ぐに職員室へ向かった。とにかく怖かった。
レンもいつに間にか一緒に来た。
『どうしたんだよ、いきなり』
僕はレンを無視して職員室のドアをノックする。
…
返事はない。もう一度ノックする。
…
返事はない。もう、めんどくさくなって入ることにした。
そこには暗闇が広がっていた。電気がついていないようで、微かに異臭がした。
『失礼しまーす』
僕とレンは一緒に足を踏み入れた途端…
『うわああああああああああっ?!』
足が宙に浮いた。浮いたかは分からない。でもきっと浮いているのだろう。そしてただ僕たちは落ちていく…暗闇へと…
『…』
気がつくと、僕は草原で寝ていた。何が起こったのかはよく分からない。近くにあの本も落ちていた。まだ体が痛い。その時…
『あなた、カケルよね』
後ろから、声がした。
この物語の作者…?
そんなの、カケルに決まってるじゃない。
ただ、『作者』はその『物語』の背景やキャラクターを創った人というなら別ね。
…誰かって?秘密よ