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第13話◇

「以上でクエストの手続きは終了ですね」


「ありがとうございます」


 今回もダンジョンセンターではあの金髪の女性職員である月城さんが担当をしてくれた。なんとなく得をした気分である。


 依頼を出す時の説明も細かに教えてくれて、特に問題もなく仕事を依頼する事が出来た。


「これであとはクエストを受けてくれる探索者が現れるのを待つだけです」


「はい探索者が現れてくれることを願います」


 一応の条件を幾つか設定した。

 まず第一にこの依頼で知り得た情報についての話す事やとにかく一切誰にも口外しないこと、というのを条件を設定した。


 その辺りは細かい事を聞かれると説明に困ると思っていたが月城さんはあまりしつこく聞いてこなかったので助かった。


 しかし情報の漏洩を心配した際に月城さんからアドバイスされたことがある。それは募集する探索者を女性探索者だけに限定した方がいいというものであった。


 何でも月城さん曰く、その手の情報の機密保持となるとちゃんと守る探索者が女性の探索者に数名心当たりがあるらしいのだが、その女性探索者たちは基本的に男性探索者との依頼は引き受けないらしいのだ。


 やはり優秀な探索者とはこだわりと言うか、個人のルールがあるのだろう。

 この条件を付け加えればおそらくその女性探索者の誰かが受けるだろうと言われた。


 別に男の探索者がベラベラ喋りまくると言う訳ではないらしいのだが……。


 あと少し前にはダンジョンでの活動を配信して承認欲求を満たそうとするタイプの探索者が続出したらしい。


 依頼の内容もそうだがそれに加えダンジョンの内部も好き勝手に動画にして配信とかされたらたまらない。


 その動画配信探索者たちの大量発生の結果、ダンジョン関係での情報もまた物凄い勢いで広まり自分が望むような情報の保持とか知るかという輩が増えてきてるのが今どきの探索者界隈らしい。


 お金をもらう仕事なのだからそこら辺のプロ意識を持って欲しいのだが……そしてそういう部分でしっかりしてるのはやはり女性の探索者の方が多いとのことだ。


 月城さんもダンジョンセンター側として依頼を紹介する際には可能な限り信頼のおける探索者を紹介するつもりだと言われたのでその言葉を信じたい。


 月城さんのアドバイスに従う形となって出される依頼の内容はダンジョンの採取ポイントでの採取とモンスターが出現した時はそのモンスターの対処である。


 探索者としては基本的な仕事が主となる予定で、向かうダンジョンについて記載がないという案配だ。この辺りも秘密なので月城さんにはすいませんとしか言えないな。


「それと依頼で向かうダンジョンについてですが…」


「それについては依頼中に知り得る公開して欲しくない情報に触れますので詳しくは話せません」


「…分かりました、そのあたりもこの依頼を受ける探索者の方にはしっかり説明をさせてもらいますね」


「お願いします」


 月城さんに軽く頭を下げる。

 あとはダンジョンセンターで働く人たちにお願いするしかないからな。こちらとしては早めに来てくれる探索者の目処が立つことを祈ろう。


 何しろ色々と説明するところが多そうだから。

 あっそれなら早めにダンジョンに関してはどこまで説明していいのかハルカとアヤメたちと話し合ってみないと。


 自分はアパートへと戻り再びダンジョンへと戻った。


「おかえりなさい」


「依頼ってのを出してきたのよね?」


「うん特に問題はなかったよ。それと2人にいくつか聞いておきたいことがあるんだけど…」


 そして2人と話あった結果、とりあえずダンジョンコアについての説明云々はなしということになった。


 実際に訪れた探索者たち次第といった感じだ。その後はいつも通りの生活に戻る。


 ご飯を食べてダンジョンで過ごして夜は疲れたので寝た。

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