後悔
その電話は8時間も続いた。そこで、彼が"天然な彼女"と別れるという話を聞いた。その時、また私の心が揺れた。何故かはわからなかったけれど。
実際、その日に彼女と別れたらしい。それを知ったのは夏休み明けだった。また彼と話す機会ができた。
私が彼を好きと自覚したのは私の誕生日だった。私の親は忙しく、中2の誕生日は1人で過ごした。寝るまでLINEに付き合ってくれたのは女友達ではなく、彼だった。
誕生日のあとには定期考査が待っていた。今となっては笑える話だが、学年で3桁順位であった。
理由は覚えていないが、イケメンと彼と私と陽キャな女(部活の友達)の4人で勉強することになった。4人がけの席、私の隣の席はイケメンだった。前の席で陽キャと彼がイチャイチャしていた。とても嫌な気持ちになった。陽キャは仲の良い友達だった。でも、その時だけは嫌いだったかもしれない。それは、私が彼に恋をしている自覚があったからだ。彼と私は毎日LINEした。高校が別れてもLINEし続けようという、ありえない約束をした。
おそらくだが、その時、私と彼は両思いだった。けれどプライドが高い私は自分から告白はしなかった。その両思いだけれど付き合っていない感覚が心地よかったから。
1か月後、彼は私の親友が好きだと言った。