表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

笑いキノコ譚

作者: 桐原まどか



これは私の母のお話…。

母が小五の頃の事だそうです。

母の実家はあんまり豊かではなく、お弁当は日の丸弁当(わかります?ご飯の真ん中に梅干し)が常で、カレーにはお肉ではなく、魚肉の天ぷら―おでんに入ってるあれですね―が入っていて、まぁ、ギリギリだったんですね。家族が多かったものだからな…と本人は語ります。

さて、とある秋の日。

父と兄がキノコ狩りに行ってきた。

鍋にして食べた。

結果…ゲラゲラ、ウフフ。

家族(当時の内訳、父、母、兄、娘たる母)四人(ちなみに他のきょうだい達は独立したり、寮付きのところに勤めてたりした)でおかしくもないのに、涙を流しながら笑い転げる。

「苦しかったぞ…あれは…」

ところが病院に行く、などという発想のない(お金の関係で…)一家は

「いやぁ、参ったなぁ」

「仕方ない、寝るか」

と笑いながら、就寝したそうです!

よくぞまぁ、死ななかったものです…。

以来、母はこと食べ物に関しては神経質になり、少しでもヤバい、と感じたら食べない、食べさせないを徹底しています。

だからね、例えば誤食(ニラと水仙とか)のニュースを観ると「どうして、食べるかな…?」と首を傾げています。

そんな母に育てられた私は、自然、警戒心が育ち、怪しいものは口をつけません。

味覚の秋、食欲の秋ですが、気を付けて楽しんでくださいね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ