プロローグ ・終わりの始まり・
初投稿です。
拙い文章ですが楽しんで頂けると幸いです。
「乙女心と天気は良く似ているのよ。覚えておきなさい」
この言葉は昔に俺が言われた言葉だ。
あれは四年前のあの日だった。確か……俺がまだ中学2年の時だったかな?。
この街に住む人間なら忘れることができない日のはず。
あの日は突如して天気崩れ、荒れに荒れまくり、雷、台風、大雨等が発生。幸い死者を出すことは無かったが街に被害をもたらしたからだ。
俺も忘れることができないのだが、何故か漠然とした記憶しかない。
何が起きたかは覚えているのに、その時の自分の記憶がまるでスプーンでくり抜かれたのようにスッポリ抜けており両親や友達に聞いてみても、自身の行動や言動に身に覚えがないのだ。
でも彼女の言葉だけは鮮明に覚えている。そうは言いつつも彼女との記憶はそれだけだ。思い出そうにも記憶の中ではモヤモヤとした黒いフィルターのような物に包まれていて顔や姿さえ分からない。
しかし声から察するに同い年もしくは、少し年上くらいの女の子だろう。
「懐かしいな。あの子は今どこにいるんだろか……」
当時は深く考えることは無かったが、今思えば彼女の言葉はかなり的を得ていた。乙女心というものは本当によく分からないもので、ついさっきまでご機嫌だったのが突然不機嫌になったり褒めるなと言われて褒め無かったら怒られてしまう。
そのコロコロと変わりゆく様相は天気と酷似しており、その心はきっと恋愛マスターも天気予報士と同じで完全に理解し予測することは不可能だろう。俺もこの数週間で嫌と言うほど体験して感じた。
だけど彼女が込めた意味とはきっと違うはず。
勿論、確証もないし本人にも聞くこともできない。誰も真意は教えてくれない。
だからこそ、
だからこそ俺は今から確かめにいく。
しかしこれが目的ではなく、今一番大切なことは<あの子>に俺の気持ちを告げにいくことだ。
この二つには共通点が存在しても直接的な関連はない。
でもきっと答えが見つかる気がする。まあ、勘だけど。
「よし!。 行くか!」
心の中では形容しがたい様々な感情がうごめき心臓の鼓動を加速させる。
だが不思議と悪い気分ではなく、むしろ心地良い。
「きっとこれが――なんだな」
俺は自分の気持ちを整理し終えると<あの子>がいるであろう場所へと向かい走り出した。