表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第3回 聖徳太子(2)

蘇我と物部の戦いは結局仏教擁護派の蘇我が勝利したが、これがもしも、仏教排斥派の物部が勝利していたら、どうなっていたかという視点で。




物部が勝利すると、物部守屋が率いる仏教排斥派がますます勢いを増し、一方で蘇我氏らは窮地に追いやられる。


が、馬子(うまこ)蝦夷(えみし)らは、なおも屈することなく、厩戸皇子(うまやどのみこ)=聖徳太子を担ぎ上げて、抵抗を続けていた。


厩戸皇子(うまやどのみこ)は、蘇我氏の残存勢力とともに、物部守屋ら仏教排斥派に立ち向かおうとしていた。


そのことは物部守屋(もののべのもりや)も知っていた。


「蘇我の残党どもを始末せよ!」


そして、これが最後の戦いと決めた、天下分け目の戦い。


「どんなことがあっても、この戦いに勝たなければならない、そうでなければ、仏教は本当に排斥される。」


幸いにして、物部の治世に不満を持つ者たちが、蘇我に次々と味方していた。


するとその強いこと。ここが天下分け目の戦いと挑んだこの戦いで、蘇我軍が見事に勝利。


「た、大変です!守屋様!」


「どうしたのだ!?何があった!?」


「物部軍の半数以上が、蘇我軍に寝返りました!」


物部軍にも呼び掛け、蘇我軍に寝返らせたのが、他ならぬ厩戸皇子(うまやどのみこ)


物部軍も半ば無理矢理士気を高めるため、他の豪族らを味方につけるために、

あの手この手を使って、他の豪族たちを懐柔(かいじゅう)していたが、やはり一枚岩ではなかったようだ。


「我が物部軍の中に、寝返る者が続出、また蘇我軍と秘かに内通する者も多く、

大した戦闘とならないまま、物部軍の多くが蘇我軍に着き、

我が軍の戦力は大いにそぎ落とされてしまっています。」


「な、なんだと、そんなことがあるのか!?

いったい誰がそんなことを、いったい何が起こっているんだ!?」


物部守屋からすれば、もはやどうすることもできないような状況。


そんな時だった。ついに蘇我軍の兵たちが物部の屋敷まで攻め込んできた。


カキン!キン!


「おのれ!こしゃくな!」


カキン!キン!


ズガッ!ドスッ!


「がっ…!」


ドシャッ…


こうして物部守屋は討ち取られた。


残った物部軍の兵たちはもはや戦意喪失し、白旗を上げて蘇我軍に降伏。


「おおっ、白旗だ、物部軍の兵たちは降伏したか。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ