聖魔戦争
本編までもう少しお待ちください。
神界歴 348万光年
砂塵が舞い上がる荒野で、少年ほどに見える男と筋骨隆々の男が戦っていた。二人は数えるのも億劫になる程途方もない年月戦っていた。辺りは二人の戦いの余波で一面が更地になっていた。
「はぁー、もう君もしつこいなー邪神そろそろ、終わりにしない?」
「ガハハハ、まだ楽しめるだら戦神殿」
邪神と呼ばれた男の笑いで、空気が震えた。その瞬間、目にも留まらぬ速さで邪神は戦神に、肉薄した。そして、争いはまた続く。
どれくらいの時間戦っていたのだろう、もう邪神はヘトヘトになって立っているのも辛いだろう。逆に戦神の方はまだ、体力を残しているようだ。
「ふぅー、もう君も終わりだね。僕も久しぶりに中々楽しめたよ。」
戦神は笑った。しかし邪神はその戦神の笑顔を見て、引きつった笑いを浮かべた。
「ハハハッ、ったく戦神ってのはここまでデタラメなのかよ。こりゃかなわねーな。ここまで戦神の座を狙って、戦って来たのが馬鹿みてぇじゃねぇか。もうやめだ、殺せ。」
そして邪神は、清々しい顔をして戦神を見た。戦神は慈愛のこもった眼差しを浮かべ、邪神を殺した。
こうして、長く続いた邪神と戦神の戦いは終わりを告げた。
そして、一人しか居ない荒野で戦神は、言った。
「ふぅー、帰るかー。久しぶりに体動かして疲れたし、暫く休もうかなー。」
結構軽いノリだった。この争いが後に最大の争い聖魔戦争と人々に呼ばれるということも知らずに。そして、彼は自分の家に帰って行った。
次回は、人間になる過程を書きたいと思います。