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sweet memory  作者: 花恵 虹
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プロローグ

「キスしてもいい?」

少し赤くなった頬が、私を見つめる真剣な瞳が。

普段は優しく、いつも笑顔の彼からは想像もつかない程の熱い視線。

『うん、いいよ。』

同じように頬を赤く染めた私が答える。

だけど、彼とキスすることは、一度もなかった。

手を繋ぐことしかできなかった、

今思い出しても恥ずかしいほどの純愛。

大好きな人と、大好きだからこそ別れてしまった、私の初恋。



始まりは中学二年生の春。

運命なんて信じてないけど、唯一私の信じた運命は、この恋なのかもしれない。


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