異世界に転生したらテイマーになっちゃった!?
第0章未来(?)
『死んじゃえ!』
「ブギャブ!?」
森の中を緑の生き物と白い狼が走り回り狼が緑の生き物の喉に噛み付いている。
「ゴブッ!ゴブッ!」
緑の生き物は必死に引き剥がそうともがくが白い狼は離すまいとさらに深く噛み付く。
そして「プギャ……」とゆう声とともに緑の生き物は絶命してしまう。
「ホウーもういいぞー」
俺は後ろからホワイトウルフのホウに声を掛ける。すると、ホウは緑の生き物通称ゴブリンからパッと離れるとこちらに向かって走ってくる。
『僕ね!頑張ってゴブリン倒したよ!褒めて褒めて!』
「よしよしホウは良い子だな。ご褒美にお肉をあげよう」
『ホントー!?』
少年は腰のポーチから干肉を取り出すとホウに向かってポイっと投げる。
ホウはそれを空中でキャッチすると地面に座りハムハム食べ始める。
『美味し〜噛めば噛むほど美味し〜!』
その嬉しそうな顔に苦笑しながら後ろから追って来ているはずのもう1人の人物に声を掛ける。
「おーいこっちこっち早く来いよー!」
「待ってよー!ちょっと早過ぎるよー!?」
声と共に姿を現したのは可愛い少女だった。
「もう〜!セナ君走るの早すぎだよ〜もうちょっとゆっくり行かない?」
「これでも十分遅い方だよ。リースはもうちょっと頑張らなきゃ」
リースと呼ばれた少女はしばし苦しそうに地面に座り込んでいたが、そのうち頰をプクー!っと膨らませ不満顔で意見を言う。
「これでも十分頑張ってるよー!なんでカーくんはこんなに早いの?」
「なんでって…俺はホウに指示を出さなきゃ行けないから毎朝鍛えてるんだよ。リースも鍛えてみたら?」
「むー………まぁいいやそれより早く剥ぎ取りしちゃおう?」
「そうだな今日はもう帰ってホウの世話しないとな」
そうゆうと俺とリースは慣れた手つきでゴブリンの死体を捌いていく。
そして、素材となる耳を解体すると袋に入れそのまま元来た道を戻っていく。
「ほらリース、ホウ行くよ」
「もう〜!待ってよー!」
『あああ…まだ食べてる途中なのに…』
リースは慌てて、ホウは名残惜しそうに後をついてくる。
「さぁ俺たちのファームに帰ろう!」