異世界召喚~ただし身体はVRMMO種族の機械生命体~
物語としては動機付け?にもならない出だし部分だけです。
未完短編として書いていた重装工兵の奴から、ふと思いついたネタです。
「ようこそ、勇者様。我らの召喚に応じて頂き、誠に感謝いたします」
目の前にいる綺麗な身なりの女性から、その様な言葉を投げかけられた。
他に視界にはいってきたのは、学生服を来ている男女3人づつの集団に、スーツ姿の女性に、割烹着を着ている男性といったぐらいで、あとは物々しい中世でいう鎧甲冑姿の人たちと、だるんだるんな布服みたいなのを着ている人たちがそのそばにいたぐらいだった。
「勇者?」
「召喚とか言ってなかった?」
「言ってたな・・・」
「マヂかよ・・・」
学生服を着ていた学生集団から、そんな会話が聞こえてきたが、結構現代風なアバターとして作りこんでるなぁと少し関心したが、しかし、生物というのはどうなのかと。
ゲームなんだから他にも種族が色々あるだろうに、わざわざリアルとまったく同じ感じのヒューマンタイプの生物にする事なんて、もったいないよな。と思っていたりしたら
「おひとり、立派な鎧姿の騎士様もおられる様で・・・」
と、先ほどの言葉を投げかけた女性が、にこりとした表情でこちらへと視線を向け、そう感想を伝えてきた。
鎧って、えぇ・・・?
このアバターとして作ったのは、配布されているツールからわざわざゼロから自作して、ベースは重兵装を基調としながらも、各部の構造部は考えに考え抜いて自作した自慢の装甲なんだが?"鎧"って言われるのはちょっと心外だな。まず、この光沢はエネルギーシールドをより効率的に展開する為に、耐エネルギー兵装の添加物を基準にようやく作り出したに対コーティング材であるし、さらにこの装甲のエッジの角度の追及は曲線よりも直線的をベースとしながら物理的な直撃をそらすための傾斜装甲を要所要所に組み合わせているし、兵装マウント箇所を機能させる為の最低限の範囲を設定しながら網羅し、さらに背面にはバックパックを換装する事により、多種多様の戦局に合わせたユニットに換装ができるし、例を挙げるなら支援火砲だって取付けれる余剰出力も十二分確保してこのサイズ2m50の高さに収めきったという奇蹟ともいえ、さらに重兵装からくる重量による機動力の阻害を脚部のホバーユニットで補助する事で、前線に遅れる事を少なくしているという代物なのに・・・これだから女って奴はロボ道の重兵装区分ってのをわかってない、この素晴らしい機能美に溢れるとい
と、自身の頭の中で、蘊蓄がタレ流れしている時に、
「ロボだ」
「ロボットだ」
「ロボがいる」
と、それにつられてか周囲の学生さんたちもこちらに気づいたのか此方を見てから視線を集め、各人が見た感想をそのまま言葉にしていた。
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とあるVRMMOがある。
多種多様な種族を選択でき、そしてSF世界の未知なる惑星へと冒険開拓にいくという題材の。
アバターとして設定できるのは、地球におけるよくあるお伽噺の様な神話の様なそういった物語に出てくる様な種族に、リアル嗜好ともいわれるヒューマンタイプから、そこから獣人とか言われるタイプ、魔法が得意なエルフタイプに、見た目甲冑を着込んでいるかの様な昆虫タイプと種々様々に存在する。
また、それとは別にSFチックな異星人系とも言われる物もあり、昔ながらのタコの様な火星人風な種族に、肌の色が青いくて情報処理系が得意とするINT特化タイプに、身体の構造そのモノが地球の生命体とはまったく異なる種族などなどさまざまである。
そして、その中から自身が選んだのは、そのSFチックな種族のひとつ
"機械生命体"
この機械生命体は、SFでいうところの科学を基本とした武器を主として使いこなし、他の種族ではほぼ使えない超重兵器すらもたやすく装備して使用でき、生物兵器に対して耐性というかほぼ無効でもあり、耐久値は他の生物系(無機質、機械生命体以外をそう総称している)以上の堅牢性を誇り、物理防御系を極めるならば、無機質系一択といわれるほどで、ここまで聞けば良い事ずくめに思われる。
だがこのゲーム、SF科学の中にファンタジー成分を混ぜてきており、機械生命体は魔法的に関する魔術というモノが一切使えないという種族的欠陥を持つのが大きな特徴である。
他にも、雷撃を喰らうとスタン状態(ただし体が動かないだけ)に生物よりもアッサリと陥りやすいとか、水には全く浮かないからフロートユニットないとあっさりと沈んでいくとか、
おなじ無機質系の種族でも岩人とか氷人とかは、その元となっている物が自然界のなんたらかんたらで、エレメンタル的などーたらこーたらで、魔力がうんたらかんたらとあるらしくて、一部特化的に使用できる様になったりして、裏切りやがった・・・と思った事もあったりしたが・・・
まぁ、人口比率としてもぶっちぎりの最下位の不人気で、とくに魔法に関して一切使えないとかが厳しく、補助系魔法すら一切受け付けないから防御能力あげるバフが受けれないままボス戦闘で被弾すると、とんでもないダメージ食らったりとか、そうならないようにとパッチ調整で専用のエネルギーシールドとか追加されたりとかしたけれど・・・焼け石に水なインフレに追い付かないときている状態になったりとかで・・・
ああ、あと、最強部類となる武器の一部、魔剣とか魔術具とかは手に入れても装備できないというか使えないときてるし・・・いや、武器とかアイテムとかは趣味で集めたけどさ・・・課金して倉庫枠ふやしてまで集めたよ?自慢のコレクションたちだよ?使えないけど・・・
・・・まぁ、うん、自分的にはそういう欠陥や癖も含めて機械生命体という存在が大好きであり、いや、大好物であり。そのVRMMOでは自らがその生命体として動かせれるといのに加えて、メーカーが配布している専用のツールを使えば、見た目もある程度の機能も思いのままというのが、始めるための本当の動機でもあり、今では6thキャラまで機械生命体で固めるほどである。
もちろん、それぞれのキャラクター育成方針はまったく異なっており、それもまた魅力であるのだが、その中で一番のお気に入りはやはり重武装型であるコイツである。
ロボは重武装ですよ、重火器つかってヒャッハーなんですよ、最初の一撃は譲ろうで、被弾一つない状態からヒャッハーしてもいいじゃない!ロボなんだもの!
昨今の追加されたボス戦でそれやると大顰蹙買うけどね・・・なにせ最初の一撃で瀕死or死になるから。チクショウ・・・
さてはて、そういう事でその1stキャラともいえる重武装キャラでログインし、新章という形で新しいパッチが配布されたVRMMOへスタートさせたと思ったら、先の現状である。
本当に、何が何やら・・・
説明されている科学文明の惑星じゃないし・・・どうみても中世世界っぽいし・・・あっれぇ・・・?と疑問だらけなのだが、対人コミュニケーションをほどほどという無口系RPしてる自分にとっては、あまり口にする事もなく、これもイベントなんだろ?そうだろ?と思っていたりした。
で、そのまま流されるまま連れてこられた形で、話を聞いていくうちに、ヴァーチャルな世界というか、現実味?みたいな感じがヒシヒシと感じてはきた。
が、計測機?みたいなので各人の魔力というもの?を測定する器具があるらしいのだが、そこで自分は"魔力無し"をたたき出した時、ああぁ、ついに念願のモノホンの機械生命体になれたんだと、心の中でガッツポーズまでして感動してしまった。現実でもヴァーチャルでもどっちでもいいよもう。
ロボだよ?ロボ!!
念願だったんだよ?機械の身体になれるなんてカッコいいじゃん!
しかも設定どおりに魔力無しとか、こりゃもうロボRPしてもいいんじゃね?いいよね?
けど、ついつい無口キャラでRPしてたし、このままでもアリかも?
それに、やはり喋る時は目を光らせるべきだろう。
というか、発光方法ってどうやんだ?
それが解るまでは喋るのは禁止だな。うむ。
などとまぁ、今迄一言も言葉を話さず、もしかしたら?もしかして?という疑心暗鬼な一面から一転し、自分の趣味爆発させて感動していたのだが、そんな自分の空気とは裏腹に、現地人の人たちからなんか冷たい視線が投げかけられている事も知らずにいた。
このとき、気づいていればよかったかもしれない・・・
お約束?なのか、魔力が無い=無能というか、役立たずというレッテルを貼られ、金だけ渡されて放り出され、ポツンと一人寂しくたたずみながら
「ワァオ・・・テンプレ オツ・・・」
と、このとき放った独り言が、機械音声と目が光るという事が発覚し、放り出された事よりもそっちに感動してた自分がいたりした。
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召喚された勇者には、何かしらのギフトが世界から与えられるとの事だが、魔力が無いとギフトそのモノが無いと判断されたらしい。つまり役立たずの木偶の坊という評価になったと。
というかね、ギフトもらってると思うんですよね、なにせこの体ですから。
視界の隅には、ちゃんとメニュー欄でてるし頭の中で認識したらメニュー内容が開いていくし、自身の体の状況もスキャニングで確認できてるし、オートマッピングまで搭載され、それに合わせてレーダーも使えてる、見えない所にいる人たちも枠線で囲われてたりするし、もうね、いたれりつくせりな仕様とでがゲームとまったく同じとでもいうか、細かいところいったらちょっと違うけれど、この機能が内蔵されてる機械生命体の機能まんま使えてるというのが、それなんじゃないかと思えるんですよね。
ほかの種族だったら、わざわざ手に端末もたなきゃいけないとかした機能だし便利なのにね。ほんとにね。ついでにいうなら、倉庫空間とかも端末内蔵されてるから、別ユニットから取り出すとか必要なかったりするのにね。なんで人気度最下位なんだろうかね。
魔法が使用出来ないという事なだけなのにね、よくあるファイアーボールとか、アイスニードルとか、そういった魔法というのがつかえないし、もっというならヒーリングとかいう自己再生能力増強させる系も効果がないし、補助系魔法きかないし・・・あ、弱体系魔法も聞かないからトントンか?
いまさらそんなことぶり返してもどうしょうもないが、透明な魔法生物とかで物理法則が通用しない相手だと、なんにも出来ない自信がある。そこら辺が出てきたらどうしよっかね・・・
ああ、そういや、魔法生物だとそれなのに幽霊とかは精神体とかそういうので、違うとか訳解らん解釈設定だったけど。
とりあえず、放り出された自身の現状を考えていこう。
これから機械生命体として生きていくなら必須なことになるはずだし。
というか、元の世界に帰らなくてもいいよな、夢にまで見た機械生命体の身体な訳だし、もう万歳をこの身体で全力でしちゃうレベルだし、死ぬまで機械生命体なんだよな・・・やっべ、そう思ったら興奮して涎じゃなくて、オイル?垂れてきそう・・・
いやいや、まてまて、落ち着け、ここは冷静ならなければならない。
このままだとフラグが立つ。
少しでも長い間、この身体を堪能する為には、そんなフラグは危険だ。回避するに限る。
だがまて、フラグたてて戦闘でボロボロになって機能停止して、自然の中で錆るまで放置されてる絵姿とか・・・
それはそれで"アリ"・・・だな・・・
こう自然豊かになった中に、錆びたロボとか兵器が鎮座してる姿とか、これはもう涎モノなシチュだよ、ロボ・メカ冥利に尽きるよな。絶対。
よし、とりあえず老後になるのかはわからんが、とりあえず理想な死に方はソレにしておこう。爆発四散は勘弁として、機能停止時は座った姿勢で砂漠の中に埋もれていくとか、最後はスタンディングモードでとかいうのは、この先の長い議題としておこう。
っていうかちょっとまて、なんで最終回的な内容を今頃から妄想してるんだよ!
これからエンジョイしていくはずなのに、なんで最終回的なんだよ・・・
と、とりあえず、まずは活動する為のエネルギーの設定とかあったよな・・・設定では、そうそう基本はエネルギーパックで補・・・給・・・
あれ?エネルギーパックで補給だけど、どこにあんの・・・?
・・・・・・・・
やっべ!エネルギー切れ待ったなしやん!どうすんだよ!!
他に何かなかったか?
なかったか?
思い出せ自分!
記憶をたどれ!!こういうときは電子の海へダイヴだ!!と、その奥底から思い出した記憶といえば、生物のフレキャラと飯とか食ってた記憶・・・
そうだ!たしかに食ってた!!
えーっと、となると食料の摂取でいけるの・・か?
いや、機械生命体で食料で補給ってどうなん?なんかちょっとおかしくね?
ここはロボマニア視点からいえば、無し・・だろ?
・・・いやまて、有り無し派閥があるならば、アリの派閥もあるだろう。
なにせ、国民的な青狸ロボなんて和菓子も飯も食ってるし・・・
うん、きっとアリだ。そう、アリに違いない!アリのはず!アリであって!!
そうと決まれば、まずは飯を食ってためそうじゃないか!
と、手近に見えた飯屋!と主張してる飯屋へレッツらごーである!
で、結論から言えば、アリだった。
結論からと言わなければならない理由・・・それは、エネルギー変換効率がすこぶる悪かった点だった。
というかね、どれぐらい摂取すればいいのかなーと思ってね、定食屋で30人前平らげても満タンにならないというね、半分超えたところで止まるとか、変換効率悪すぎでしょ・・・この身体・・・
国民的な青狸ロボットなんて、和菓子だけでも十分賄えてるはずなのに、その差はなんなんだろうか・・・糖分か?糖質なのか?メニュー見るからに、そんな砂糖使った料理なんかなかったぞ・・・?この世界、砂糖貴重品だったり・・・?
そ、そうそう、口なんてねーから咀嚼する必要なく、フェイス部に空いた穴に放り込むだけの作業だったから、そっちは楽っちゃー楽だったのには内心笑ったんだけど、少しでも機械生命体で居続けるために、これはこれから大変って訳で・・・
というか、餞別で渡されたお金が半分へっちまったよ・・・
まずい・・・まずいまずいまずい・・・このままでは野垂れ死ぬ・・・いや、野垂れ停止する?
それだけは勘弁だ、せっかくの機械の身体、夢にまでみた機械の身体になれたというのに!
これはもう仕事探しをしなけりゃまずい
こういうファンタジー世界でいうところのお約束的なハローワークといえば・・・アレだよな!
きっとあるはず!うん、きっとそう!ならば、早速さがして見つけていくべきだ!!
この後は、ギルドいくけど魔力ないから端末使えない、血や唾液とかないから無理とか、代わりにオイルじゃどうなん?とかあったりするけれども、どれもダメで、仮免許的な板きれぶら下げる扱いになっていったりとか、
宿とってもでかくてはいれないから馬小屋いくとか、夢であってほしいとかのお約束じゃなく、夢でないことを祈ってスリープモードためしてみるとか、起きる時にログインミスって、2ndキャラ(機動重視の軽装♀型)で起きて宿屋の看板娘が驚いて、自身もビビるとか
そんなのを思いついてたけど割合。
感想にワッフルワッフルしていただいてでも、ワッフル展開は確実におき無いゾ(断言
※カクヨムの方に、改定した連載風なのあげてたりしてましたが、
こちらにも続けてみた版を、おいておきます。




