表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

始まりのプロローグ

 これで俺のやるべき事は終わった。


「それでは被告に判決を下す」


 俺からあいつを奪った奴には復讐できた。


「被告人、結城 匠は極めて残虐な方法で3名の人間に対して後遺症が残る傷を負わせ、またその事に罪の意識を一切感じておらず、心身喪失状態ではなかったため」


 これで心置きなく


「被告人、結城 匠を」


 死ねる。


「死刑に処す」




「被告人、最後にいう事はありますか?」


 裁判長がこちらに向けて視線を送ってくる。


「では、一つだけ。私はあいつらにしたことを悪いこととは思っていません」


 傍聴人や検事などが一気にざわめきだしたが、構わずにそのまま話し続ける。


「ですが、罪は罪です。贖う覚悟は既にできています。死刑なんてまどろっこしいことはしなくて構いませんよ」


 ニヤリと笑いながら奥歯を噛み締めると同時に吐血した。捕まる前に奥歯に仕込んでおいた毒がキチンと作動してくれて良かった。


「っ! 裁判所職員は直ぐに救急車を……」


 朦朧としてくる意識のなかで裁判長や検事などが慌てて救急車や救急救命の手配している声が聞こえてくるが、もう遅い。


 俺__結城 匠は、確かにこの世を去った。

読んでくださってありがとうございます。

どんなコメントでも構いませんのでコメントをいただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ