二回目PVP
俺たちが目を開けるとそこはマンションやら高層ビルが建っている街だった。
また、PVPか。相手は誰かな。
と、俺が空に浮かぶスクリーンを見ると・・
「う、うそだろ・・・」
そこには、優奈チーム対凛チームとかかれていた。
あの優奈とたたかうだと?
空にカウントダウンが表示され開始10秒前と書かれていた。
「どうします?」
俺は美奈さんに問いかけた。
「優奈の戦闘力はどれくらいなん?」
「ぶっちゃけるとそこまで強くないです。ただしあいつには完璧な頭脳があって多分常にこっちが不利になるような戦略でくると思います」
そこまで言うとブザーが鳴り響いた。
「とりあえずは相手の動きがわかるまで一緒に行動する。みんなうちの肩に触れて」
といわれたので触れると景色が変わり俺たちはビルの上へと移動していた。
テレポートか。
「凜は、ここから相手を探して。うちらは凛の後ろをカバー」
俺は寝転びスコープを調整して除いた。
おそらく、優奈は俺の狙撃を警戒してるはず・・・ん?まてよ、警戒してる時のあいつって確か・・。
「まずい!!みなさんここから移動します!」
「え?なんでや」
「おそらく位置ばれてます!!」
「なんやて!?くっ、テレポート!」
俺たちは美奈さんの肩に捕まり移動した。
そして少し離れたところに移動してビルをみると土のとげが聳え立っていた。
「やっぱり」
「あれは、ルークさんなのです」
「ねえねえ、凛君どうしてわかったの?」
と、六花さんが抱きつきながら聞いてきた。
「あいつは普段は全体的に警戒してるんですが、警戒を一人に絞ると脳が活性化して次の行動が予想できるんですよ。今は、多分俺が警戒されてます」
「えー、そんなのずるくない?」
とは言え、弱点はちゃんとある。
「美奈さんここからは俺が指揮取っていいですか?」
モンスターとかだったら俺は従うけど今回は相手が優奈だからな。
「そやね、うちじゃ無理やね」
「では、作戦を言いますね?優奈は一人に警戒を絞ると場所が予想できますがその、一人しか警戒してないので警戒されて無い人達が別の道から攻めて優奈を沈めます。ただし、おそらくてか絶対に優奈のそばには千住さんが居ます。」
ここも気づかれたな。
俺は、美奈さん達に手招きをして場所を変えた。その瞬間さっき居た地面が陥没し上から岩が振ってきた。
優奈とルナさんか。
「そこでこの中で千住さんの防御を破れる人は居ますか?」
「誰にも邪魔されないのであればうちが破れるよ」
邪魔されないならか・・・。
向こうは近、中、遠全てに対応できるからなー。
しょうがない、久しぶりに本気で行くか。
俺は一度目を閉じ集中した。
そしてゆっくり目を開けた。
「俺は今から一人で行く。まかせろルナとルークは俺が仕留める」
「凛君・・だよね?」
「当たり前だ。馬鹿なこと言ってないで行くぞ」
俺は六花達に指示を出し銃を肩に担ぎ移動した。
ここで俺の得意分野についていっておく
俺は人より空間把握能力に長けている。まあ、父さんの影響だ。
そして、もう一つ動体視力と反射神経がずば抜けて高い。
あ、もう二つか。
今、優奈達が居るのがさっき俺たちが居た場所付近か。
多分だがそこで2,2に分かれた筈。と、いう事は
「あそこだな」
といい俺は二階建ての家へと入って行き。
二階の窓からスナイパーを構えた。
ビンゴ!
そこに歩いて来たのはルナとルークだった。
俺は二人の足元に圧縮弾を撃ち確認することなく移動した。
二人の周りには砂煙が舞っており何も見えない。
俺は腰から六花に貰ったナイフを持ちルナの頚動脈を切り再度建物に入った。
目の前に1killと出た。
ルークは錬金で周りの砂煙を払いのけ辺りを警戒していた。
甘い。
そして、ルークの頭を打ち抜いた。
しゅーりょー。
「ふー、疲れた」
俺の目の前には2killとかかれていた。
そういえば優奈こなかったな。
俺は立ち上がり美奈さん達の元に走っていった。
なんでわかるかと言うと味方の居る位置に空から線が振ってるんだよ。
あ、一本減った。
誰か、やられたか。
俺は味方の近くの家に入りスナイパーを構えた。
やられたのは、美紀さんか。でも、千住さんのHPが減ってるから無駄死にではなかったか。
優奈の姿が無い?何処だ。
「凛みーつけた。」
後ろを振り向くと優奈が満面の笑みで立っていた。ハンドガン二丁を俺に向けて
「お前、いつの間に」
「この家からが一番あそこ撃ちやすいもんねー」
つまり、先周りされてた訳か。
俺は手を頭の後ろに回した。
そして、優奈が俺の額に銃口を突きつけた瞬間俺は優奈の手を蹴り上げ銃を吹き飛ばした・・・が優奈は笑っていた。
まさか!
俺が銃を見ると飛んでいたのは一つだった。
「このやろう・・・」
「ばいばい」
そして俺は頭を打ちぬかれた。
この勝負は優奈チームの勝ちとなった。
美奈さん達は結局千住さんのHPを削り切れず優奈と合流されあっけなく沈んだ。
「畜生ーレベルが半分になったー!」
負けたチームメンバーはレベルが半分になり膝を付いて落ち込んでいた。
「せっかく苦労してあげたのに・・・」
「きょ、今日は落ちるのです・・・」
「そんなー!」
上から俺、美奈、美紀、六花さんの順だ。
「まさか、ルークさんたちが囮だったとわ・・・」
「いえーい、作戦勝ちー」
完全にやられたー。
「今日はログアウトするは、じゃな」
とだけいい、俺はログアウトした。
今日のレベルの変動
俺【15→8】美奈さん【187→93】美紀さん【160→80】六花さん【183→91】
優奈【13→15】千住さん【190→190】ルナさん【170→170】ルークさん【140→142】
と、なった。