ジョブチェンジ&新・チーム結成!
翌日
俺はバッグから瓶に入った薬品を机に置き頭を抱えていた。
「転職するとしてもどの職業がいいのかわからない」
第一俺に狙撃以外できるのか?そこは、ゲーム仕様で何とかなるか。
今のパーティーバランスからすると絶対に前衛がいいよな。
この薬・・転職薬は一人一つまでしか手に入らずこれを飲むとわざわざ専用の場所に行かなくても転職できるし何よりレベルが引き継ぐことができる。
優奈たちに相談するか。
俺は優奈達に念話した。
あれから、天使の輪のメンバーはバラバラになった。
あるものは、夜空さんと同じように引退。
また、あるものはクエストでかけら集め。まあ、レイド級のクエストで1%で落ちるからな。強さは別格。
レイド級とは、最高ランクのモンスターの事ソロでは絶対にクリアできず一般的には24人編成のパーティーで戦う。フルレイドと言う。
それでも、勝てるかわからないがな。勝ったら報酬でレアな武器、アイテムなどが手に入る。
優奈たちとの念話が終わりすぐ行く。とのことだった。
「今まで、ありがとな相棒。これからは俺の活躍を見守っててくれ」
俺は、MAR-7のコンバートを破棄した。
すると、MAR-7が粒子となって消えた。
「いいんだね?」
後ろを見ると優奈と飛鳥が立っていた。
「いいんだよ。狙撃手じゃ限界があるからな」
「・・・凛」
「大丈夫、さて本題だ」
俺は優奈達に紅茶を入れ座った。
この世界でも料理とかは出来て味も一緒この世界で暮らす奴とかでてきそう。
「なにに転職するかだよねー」
「そうなんだよ、バランスを考えるとやっぱり前衛がいいだろ?」
「・・・だね」
「問題は、その職業の数かー」
そう、このゲームにはいっぱい職業がある。前衛だけでも何十個もあるからな。
「それに加えてサブ職業もだろ?悩むよなー」
サブ職業とは、主にサポートをする職業で例を挙げると料理人、秘書、経理、鍛冶屋、裁縫職人などだな。
メインの職業との組み合わせによってはなかなか強くなる。
「どうすっかなー」
前衛の一般的なのは
戦士、モンク、槍士、ガードナー、パラディン、バトルマスターとかだな。
役割は敵の注意を引き後方の味方を守ると同時にHPを削る役割もある。
「やっぱり【侍】かな」
「なんでー?」
「攻撃力が強く、攻撃速度も他の前衛と比べたら速いからだな」
「・・・サブは?」
「優奈達はなんだっけ?」
「私は、【書士】」
書士はマップなどの作成ができるサブ職業。
「・・・私、【科学者】」
科学者はいろいろなものを作ることが出来る職業。
「そだなーじゃあ【鍛冶屋】にするかなー」
鍛冶屋はその名の通り武器を作成したり修理できる職業。
「まあ、一番侍と合うねー」
「・・・いいと思う」
よし、決まり。
俺は、薬を飲んだ。
すると、体が光服が脱げパンいちになった。
「転職すると服脱げるのか」
と、優奈を見ると顔を真っ赤にして目を背けていた。
飛鳥は普通に紅茶を飲んでいた。
「さてと、武器は・・」
「いいいいいい、いいから服を!」
なんで、こいつこんなに同様してるんだ?
俺は、ウィンドウを開き服を着た。
俺の今の服装は和装で、黒色の着物で両肩に黒の鉄の板?なんていうんだろ?
それで、腰に二振りの刀をつけていた。
「これで、いいだろ?ステータス確認っと」
名前 凛
レベル 120
職業【侍】
サブ【鍛冶屋】
HP 18500
MP 8569
装備 黒破
白狐
黒衣・明王
黒破と白狐か。
そういや優奈達のステータスちゃんと見たこと無かったな。
「優奈達のみていいか?」
「ん?いいよー」
まだ、顔赤いな。
「・・・どうぞ」
紅茶5杯目だぞ?
とりあえず確認っと。
名前 優奈
レベル 121
職業【指揮官】
サブ【書士】
HP 15000
MP 9000
装備 デザートイーグル銀モデルと黒モデル
巫女服
猫耳
猫の尻尾
稲荷の鈴
巫女服と猫耳と尻尾とかは普通何だな。
「稲荷の鈴?」
「あーそれは視野が広くなって全体を見ることの出来るアイテムだね」
優奈が尻尾をこちらに向けると尻尾には見た感じ普通の鈴が付いていた。
「へー便利かつかわいいな」
「ほめてもぎゅー位しかでないよー?」
「遠慮しとく」
と、笑いながら断った。
次は、飛鳥か。
名前 飛鳥
レベル 135
職業【キャスター】
サブ【科学者】
HP 11500
MP 27000
装備 アテナの杖
方丈のローブ
方丈の帽子
MPリング
MP高いなやっぱり。
「MPリングって?」
「・・・これ」
飛鳥が右手を出してきた右手の一指し指に赤い宝石がはめられた指輪が付いていた。
「効果はMPの最大値の向上か?」
「・・・正解」
だよな。てか、紅茶10杯目だぞ?
「それで、次はチームを作ろうと思う」
「仇を討つんだよね?」
「・・・次こそは」
俺たちは、部屋を出て登録所に向かった。
「そういえば、最近この辺にプレイヤー見かけなくなったねえー」
「確かにな」
前は、もっと周りで戦闘があったのに今はちらほら人がいるだけだ
「なんでだろうねー」
「・・・わかんない」
「まあ。いいか」
俺たちは登録所へと急いだ。
登録所
「チーム作成したいんですが」
「了解しました。では、こちらの書類に記入お願いします」
「わかりました」
俺は受け付けの人から書類とペンを受け取り椅子に腰掛けた。
「えーっと、チームの名前か」
「なににするのー?」
「もう決めてある」
俺は名前の記入欄に迷うことなく書き込んだ。
「これって・・」
「・・・やっぱり」
「【千本桜】リアルの天使の輪の傘下のチーム。俺が夜空さんに任されたチームだ」
次は参加メンバーか。なになに『最初にチームを作るのには最低4人必要です』
は?まじで?そんなのきいてねーよ!?
「どうしよ。人数後一人足りない」
「ええええええええ!」
「・・・馬鹿」
どうしよ今から募集してくるか?
いや、でも大抵のプレイヤーはもうすでにチームに入ってると聞いたぞ?
俺たちが頭を抱えていると声がかけられた。
「あれ?凛君ではないですか?」
俺が顔を上げるとそこには白色の髪、白の目を持った青年がたっていた。
「なんだ、シロか」
「何だとは失礼ですね」
「えっと、この人は?」
えー紹介すんのー。
「こいつはシロ。職業はクレリックでレベルは110。チーム戦の前にパーティーを何回も組んだ」
「あ、それはそれはうちの凛がお世話になりましたー」
「・・・ありがと」
おかんか!?
「ちょいまち、世話したのは俺のほう」
「そうですね、クレリックの事いっぱい教えて貰いました」
こいつと組んだときこいつのレベルは3とかだった。
初心者丸出しの立ち回り、回復タイミングが遅いなどいろいろと問題があった。
「んで、シロ。こっちが優奈。職業は指揮官。レベルは121」
「よろしくねー」
「よろしくお願いしますね」
シロは丁寧にお辞儀をした。
「こっちが、飛鳥。職業はキャスター。レベルは135」
「・・・よろ」
「飛鳥さん?もしかして、貴方アンダーアサルトの飛鳥さんですか?」
え?アンダーアサルトやってたの?
「・・・そうだけど?」
「私の事、覚えてないですか?」
知り合いなのか?
「・・・まさか。白亜?」
「そうです!白亜です!」
「まてまてまて。どゆこと?」
え?知らない奴とパーティー組むのがあまり好きじゃない飛鳥と知り合いだと?
「・・・白亜、シロは私にゆういつ付いてこれた人」
「アンダーアサルトでパーティーを組んで戦場を駆け巡りましたねー」
飛鳥についていけたのかすげーな。
「おっと、そんなことよりなんのようだよ」
「いや、戦友の凛くんが困ってた見たいなので。それで、どうしたんですか?」
「えっとねー、チーム作るのに後一人足りないかどうしよっかーってなってたのー」
「なるほどなるほど。もう、揃ってるじゃないですか」
は?どこにいんだよ。
「何、言ってんの?馬鹿なの?死ぬの?」
「何と言う言われよう・・。コホン。凛君でしょ?優奈さん、飛鳥さん、それに私。ほら4人」
だと、思ったよ。
「でも、お前チーム入ってるじゃんえーっと確か【霧鮫の絆】だっけ?」
「ああ、それなら昨日潰れました」
「なに?負けたの?」
「いえいえ、リーダーが引退するそうなのでなら、解散にしようって」
自主的にか。
「なら、お前でいいや」
俺は紙にメンバーの名前を書いていった。
シロが何か言ってたが知らん。
これでおけかな。
俺は書類を受付の人に渡した。
「それでは、20万お願いします。それと、拠点となる建物をこの中から選んでおいてください」
と、だけいい受付の人は奥に消えていった。
「ここでいいか」
俺が選んだのは和風の家。
「お待たせしました。こちらが証明書でこっちがリーダーの方がつけるバッチです。選んでいただいた建物はすでに契約いたしましたので」
俺は渡された物をすべて受け取り外に出た。