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みんなの卯の花祭奮闘記・海生

新入生歓迎会の準備期間、それぞれ思ったこと。

一章ごとに語り手が変わります。



 教室に戻ると、レオは窓の桟に手をついて外を眺めていた。


 気付かれないうちに、このまま逃げちゃおうかな。とも思ったけど、そんなことしたら後が怖いよな、うん。


「レオ」


 呼んだら、嬉しそうな顔して振り向いた。なんてわざとらしいんだろう。


 俺は作った笑顔がひきつりそうになるのを感じた。


「えっと、話って、なに?」


 告白……なわけ絶対ないけど、リンチとかだったら告白の方がまだいいよな。


 レオがわざわざ「話があるから掃除が終わったら教室戻ってきて」なんて言うくらいだから、ろくなことじゃないのは確か。


「海生、僕たちは友達だよね?」


「えっ、違うけど」


 大股三歩で近づいて、弁慶の泣き所を思い切り蹴られた。


 突然のことで驚いたとはいえ、今のは俺が悪い。でもなにも蹴ることはないじゃないか。


「まあ、そんなことはどうでもいいんだけどさ」


 いいなら聞くなよ。

 何で聞いたんだよ。


「園芸部は卯の花祭に出ないんだろ?」


「出ないけど、」


 それがどうしたの?って、最後まで言う前に、レオに遮られるように言われた。


「なら、卯の花祭は劇に出てくれ。演劇部を助けてほしいんだ」




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