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エゴイズム

作者: なむなむ

 ミサキは、起きたときベッドの上にいた。側には新堂新が座って、ミサキをじっと見つめていた。新堂はミサキの雇い主である。同時に、今、二人がいる館の主であり、作家である。年は四十手前だが、その豊富な頭髪にはひとつの白い毛も交じっておらず、健康的な肌と理知的な光を放つ瞳は全く年を感じさせなかった。

「あ、大丈夫?」

新堂がとても心配そうにミサキの顔を覗き込んだ。元来大きな新堂の目は、ミサキへの心配により、更に大きく見開かれ、吸い込まれそうなほどだ。

「あの……、私が何か致しましたか?」

状況が掴めず、困惑しているミサキは、自身に向けられた視線をそのまま返した。

「いや、君が急に倒れたから、心配でね。ずっとここにいたんだ。君は自分をただのメイドだと思ってるかも知れないけど、僕にとっては大切な友人なんだよ」

その言葉を聞いて、ミサキは感激し、自分の主人とコミュニケーションを取ることが出来なかった。

「大丈夫?ちょっと気持ち悪いかな?年頃の女の子つかまえてこんなこと言うのは」

止まったままでいるミサキを見兼ねて、新堂が尋ねた。

「いえ、全然、そんな事はございません。寧ろ、嬉しいです」

慌ててそう言い返したが、新堂は微笑んで肩を竦めただけだった。しかし、目を細め、口角を上げ、安心した表情だった。

「まあ、そういうことなら良いよ。あ、そうだ。君を看ていてお腹が空いたから、何か食事を作ってくれ」

「はい。承知しました」


 

 食卓には、新堂とミサキが向かい合って座っていた。大きなテーブルで、端から端迄ゆうに三メートルは超えている。

「今日はご主人様の好きなものを集めてみました」

新堂の前には、様々な皿が並べてある。それに載った料理のどれもが、おいしそうで、実際、香しい、食欲をそそられる匂いがしている。

「今日もおいしそうだね」

と新堂は料理を褒め、ミサキの方も、それを素直に受け取った。

「人がいっぱいいたら、もっとおいしいんでしょうけど」

ぽつり、と呟くようにミサキが言った。その言葉を聞いて、新堂は、一瞬顔が強ばったが、すぐに、「そうだね」と相づちを打った。

 食事も終わり、お風呂には先に入っていたので、二人は一日を終えた。



 次の日、食卓を囲み、食事を始めようとした時、新堂が突然口を開いた。

「まあ、気になるよね」

それは殆ど独り言に近く、また声量も小さかったので、当初ミサキはただ新堂の方を向いて固まっていた。それを、内容の理解が出来なかったと勘違いしたのか、新堂は、

「僕に家族がいないのがってこと」

と付け足した。

「ああ、そのことで御座いますか。えと、それが、どうかいたしましたか?」

その言葉を聞いて、新堂は口を大きく開けて眉間に皺を寄せた。ミサキは、新堂の大きな目で見つめられて何だか謂われのない罪悪感を感じた。自分が何か罪を犯しているみたいだった。

「聞こえてなかったのか」

新堂は鼻でふん、と息をもらした。

「まあいいや、それならそれで。で、一つお願いがあるんだけど」

新堂は左手の人差し指を突き出し、小刻みに揺らしている。それをミサキの方向へ向け、言った。

「その余所余所しい口調は止めてくれ。何か違和感があるというか、落ち着かないよ。そんなに気を使われると。もう君もここに来てずいぶんになるんだから、もっと気楽にしてよ。よっぽどじゃないと止めさせたりはしないから」

ミサキは、先程までの新堂の口調から、もっと厳しい内容のものを覚悟していたが、彼女の覚悟とは裏腹に、とても簡単な、またこちらからも望んでいた類の命令であった。

「承知しました……じゃ、なくて、分かりました。で、いいんですか?これからは」

新堂は今度は両手の人差し指を向けて繰り返した。

「そうそう、そんな感じ、そんな感じ」

その場で、二人ともが笑った。その笑いは親しみの情がこもったものだった。


 

 その出来事の後、一、二ヶ月が経ち、ミサキが部屋の掃除をしていると、来客を告げるブザーの音が鳴った。ミサキはすぐに掃除を止め、服を一払いし、返事をしながらドアまで小走りで近づいていった。

 ドアを開けると、一人の男が立っていた。後ろには、若い女性を連れている。おそらくアンドロイドだろう、とミサキは思った。訪ねてきた四十歳ぐらいの痩せすぎの男は、にやにやとした笑顔を顔に貼り付け、穏やかな調子で口を開いた。

「すいません。新堂新さんはいらっしゃいますか」

本能的に、この目の前にいる男に対して不信感を抱き、態とにぶっきらぼうな対応をした。

「失礼ですが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」

「おっと、これは失礼。私は城島拓也と申します。どうぞ宜しく」

といって、その城島と名乗った男は手を差し出した。ミサキは一瞬戸惑ったが、結局は握手を交わした。城島の手は、ミサキのそれよりは大きかったが、男性としてはほぼ平均かそれ以下で、寧ろ、とても繊細であるような印象を受けた。

「ありがとう。私は新堂さんの友人でして、今日はちょっとした用事があって来たのです」

城島は手を握ったまま、そう告げた。

「ご主人様ー、城島様がいらっしゃってます」

手を振りほどき、ミサキが呼ぶと、新堂は少しして玄関へとやってきた。新堂も城島も、お互いの顔を見て神妙な表情を浮かべている。

「ミサキは掃除に戻ってくれ」

城島と向き合ったまま新堂が言い、城島もそれに賛同した。その時の新堂の顔は、ミサキが今まで見たことのないもので、非常に険しかった。

 そのままの表情で、二人は奥の部屋へと入っていき、玄関にはミサキと、城島の連れてきたガイノイドだけが残った。

「あなた、城島だっけ、あなたの主人と居て嬉しい?」

ミサキは不意に口を開き、ガイノイドを見つめた。それは、とてもきれいな顔立ちをして、虚ろな目で真正面を向いていた。視点がどことは分からなかった。

「私には感情はありません」

そう返すだけで、体をミサキの方に向けたりはしなかった。

「ちょっと、失礼なんじゃない」

ミサキが言ったが、小さく「いえ」と呟いただけだった。

「まあいいわ。でも、感情がないって、ちょっと可哀相ね」

言った直後、ガイノイドは顔をミサキの方に向けた。今度は、視線がミサキに注がれている。驚いているようだ、とミサキは思った。しかし、

「アンドロイドが驚くなんて、あり得ない。気のせい……でしょ」

と会話を打ち切った。



「じゃあ、必要があったら呼んでください」

手を挙げて去っていく城島を見送り、ミサキは隣に立っている新堂に向き直った。

「あの人いったい誰なんですか。」

訊くと、新堂は何時もの微笑から少し顔を崩した。答え辛いのかもしれない、と思い至り、

「聞かない方がいいですか」

と追加すると、「いや、関わるな」とそのままの顔で新堂は言った。ミサキには相当強い否定に思えたので、城島とは絶対に関わらない、と頭の中にきちんと記憶した。

「でも、あのガイノイドどういう風に使われてるんでしょうか?きっとあの男の様子だと・・・・・・」

とミサキが言うと、新堂は、全くの無表情で、

「そんなことを口にするな」

と言っただけで、部屋へ戻ってしまった。



 しかし、新堂の命令も虚しく、ミサキは城島と再び出会うこととなった。

 その日は、新堂が用事で出かけており、館にはミサキ1人しかいなかった。そこに、あの男が1人で現れた。先日と同じ笑顔を貼り付けて。

「おや、今日は一人なんですか」

相変わらずのにやけ顔で、城島が言った。館の中をジロジロとのぞき込んでいる。ミサキはそれにムッとして、出来るだけ強い口調で

「あら、そちらこそ。今日はあのガイノイドを連れていないんですか。用が無いのならお帰りください」

と言ったが、無駄で、全く意に介していない様子だった。

「私は新堂のことを思って行動しているんだけど、中々理解してくれないなあ。あなたの主人はねー、」

急に城島が喋り出した。ミサキは「主人」という言葉に強く反応して、城島の顔を見た。すると、城島は既に笑っておらず、鋭い眼光を虚空へと向けて、その場に誰もいないかのような振る舞いをしていた。怒りと困惑が混ざった複雑な表情をしているミサキを無視して続けた。

「つまり、新堂は、君を代替品としてしか見ていない」

「それはどういうことですか」

直ちに聞き返した。内容などどうでも良く、ただ単に反論したかっただけだった。

「いや、寧ろ新堂の中では本物なのかも知れない。でも君、あいつに家族がいないのはおかしいと思わないか。家だけは裕に十数人が住めるほど大きいのに」

城島の悪魔的な雰囲気に、甘美な誘惑の言葉。抗い難かったが、ミサキは何とか踏みとどまった。

「それは、気にしていません。……全く……」

その様子を見て、城島は口の形を大きく変形させた、より一層悪魔的な笑みを浮かべた。

「やっぱり気になるのか」

冗談の様な口調に、ミサキはキツと睨んだが、城島はそれを茶化すだけで、ミサキの表情はますます険しくなった。一頻り嘲笑した後、声音を低くして

「まあ、聞きたいなら聞け。勝手にしゃべるから」

ミサキは欲望を拒めなかった。

「あいつは元々、妻がいたんだが、病気で亡くしてね。その時はそうとう荒れた。その後、幸いにも新しい人が見つかったが、また亡くなった。それが二度続いた。何と言うか、気の毒だったよ。私なんかには想像もつかない。まあ、それで君なんかに手を出しちゃった、ってわけ」

「ご主人様にそんなことが……。もう一年以上いるのに、全然知らなかった。にしたって、私に『手を出す』なんて言い草はひどいです。例え目的が何であっても、メイドを雇うというのは下劣な行為ではありません」

ミサキが反論すると、城島は一瞬口元を上げた。馬鹿にしている、と思ったが、彼の表情に含まれた感情はそれだけでなく、他に何か、非常に微妙なものがあるように思えた。

 その後、時計を気にしながら、城島はいそいそと帰っていった。残されたミサキは、暫くの間ボーッと玄関に突っ立っていた。別れ際の台詞が妙に心に残ったのだ。「外の世界に出ないと気づかないことってのも、あるんだ」

 その言葉は、心の中で何度も反復された。



「今度街に遊びにいっても宜しいですか?」

その晩、入浴を済ませ、くつろいでいた新堂に、ミサキは尋ねた。

「ん?なんで?」

「私って、前はご主人様と一緒に街に出かけたりした記憶がありますけど、最近は全然外に出てないじゃないですか」

新堂は、困り顔で、子供をあやす様な声音で言った。

「でも、ここのところ忙しくてね。家を空けることが多いから、きちんと留守をして貰いたい」

「それはそうかも知れませんけど……」

ミサキが下を向いて口ごもっていると、新堂は突然立ち上がって、

「さ、この話は終わり。もう夜遅いし、寝よう」

と大きな声で言い、寝室へ歩き出した。


 

 新堂にはそうはぐらかされたが、ミサキの、外へ出たいという思いは日ごとに強くなるばかりで、遂に押さえきれなくなった時、ミサキは、突発的に、考えなしに、外へ駆け出した。

 まだ日が天中にあり、温かい空気が辺りには流れていた。裸足で草の上を走っていると、足の裏が適度に刺激されて気持が良かった。これまでに無い感覚だった。

 広大な庭を走り、館の門をくぐり、両側に木のある通りを駆け抜け、しばらくすると、人ごみが見え始めた。人々は、皆一様にゆっくりと、楽しげに歩いていた。

 所々に、立ち止まっている人がいる。実を言うと、その人たちは全員人間ではない。アンドロイドだ。アンドロイドは、道行く人をサポートする為に道の脇で立ち止まっているのだ。

 ミサキはその中に、自分と似た機体があることに気が付いた。興味がわき、ゆっくりと近づいていくと、途中で、後ろから何かをぶつけられた。自然に当たった様には思えず、つまり、故意に当てられたのだと思い、後ろを振り返ると、一人の男がいた。髪を短く切り、頭が切れそうな風貌をしている。

「何です?」

ミサキが語調を荒げて訊くと、男は単調に「市役所まで」と言っただけで。さっきぶつけた鞄をミサキの下に置いたまま向こうに歩き始めた。

「ちょ、ちょっと。あっちと間違えていますよ」

ミサキが先程の自分と似たアンドロイドの方を指さし、慌てて声を掛けると、男はちらと後ろを見、舌打ちをした。そして、上着のポケットから、何か手のひら程の大きさのものを取り出し、操作し始めた。

「ったく、誰かいじったな」

その装置を扱いながら、こちらを向き、男はそれに向かって、話しかけ始めた。

「あの、ちょっと説明を……」

目の前の失礼な男に戸惑いながら、寧ろ、すがる様に声を絞り出した。

「あ?ちょっと黙ってろ。今、管理局にかけてるから」

「管理局?何でよ?」

「言うこと聞けよ」

威圧感を多いに含んだその言葉に、ミサキは気圧されたが、何とか声を出すことが出来た。

「なんで、そんなことをしないといけないんですか」

すると、男は、さも当然の様に、

「アンドロイドは自由意志を持っちゃいかんでしょ。面倒くさいな、命令だ、コード432」

男のその発言の後、ミサキは突然体の自由が利かなくなった。視界は良好だが、腕や足、首が全部動かない。ミサキがどうにか動こうともがいている間にも、男は会話を進めている。

 その後暫くして、男は去っていった。しかし、ミサキにとって、そんなことはどうでも良かった。ただ、アンドロイド、という言葉のみが精神を支配していた。


 

 気がつくと、ミサキは見知らぬ部屋に居た。目の前には新堂が立っている。どうやら怒っている様だった。

「どうして勝手に外に出たんだ。出るなといっただろう」

穏やかだが、声には怒気が多分に含まれている。しかし、怒気は、ミサキにしたって同じことだった。

「私は本当にアンドロイドなの?」

「そんなことはどうでもいいだろう」

先ほどよりも怒気が大きくなっていた。それに反応して、ミサキの声も、同時に尖ったものになっていった。

「どうでもよくないです!私は人間だと、そう思っていたのが、アンドロイドなんて、機械だなんて、どうやって気持の整理をつければいいんですか!」

「アンドロイドで何が悪い。姿形は人間と変わらないんだ。ただ、人に作られたってだけじゃないか」

「でも、アンドロイドと人間は決定的に違う。何かが違う。だからこそ、人間の奴隷みたいに使われてるんでしょ!アンドロイドは人間味という一点で完全に欠けているの!」

「人間味?君は自分に人間味がないっていうのか?」

「実際にそうでしょ!私の行動は全てプログラム通りに設定されたもなんだもの!そんなの人間じゃないでしょ」

「それは脳がある人間だって同じだ。ただ、作られたものという事実一点で下に見られてる。中身は一緒なんだ」

「じゃあ何で私をメイドにしたの?話し相手が欲しいなら、立場を一緒にしても、異性じゃなくても、よかったでしょ!」

「だって、しょうがないだろ。僕だって寂しかったんだ!」

「だからって、こんなこと!亡くなった奥様もきっと悲しまれるでしょうね!」

ミサキがそう叫ぶと、新堂は、急に勢いを落とした。どうしたのか、とミサキが考えていると、俯いてぶつぶつ何かを呟き始めた。

「そうか、城島のやつ……、変なこと教えやがって」

顔を上げ、めいっぱい瞳を開いた。

「どこまで聞いた?」

しゃがれた声で、強い剣幕で、新堂は詰問した。

「ご主人様が、奥様を亡くして、その後の人も亡くしたということだけ」

弱々しい声で答えると、新堂はクツクツと笑い出し、言った。

「そう、そこまで知ってるんなら、想像がつくだろう」

「君のその記憶、僕と一緒に遊んだり、過ごしたりした記憶は、全部作り物だ。僕は君を、僕の心を慰めるために作ったんだ」

そこまで聞いて、ミサキはある気持がふつふつと湧いてきた。

「でも、私に自意識を、自我を持たせなくてもいいでしょう!奥さんが惜しいなら、レプリカが欲しいなら、人格をインストールしたAIでも積めば良かったんだ!なのに何で私には自我があるの!無かったら、苦しまなくても良かったのに」

叫び終わると、日が落ちて暗くなった室内に、長い沈黙がおりた。

 

 相当の時間が経ち、新堂が恐る恐る口を開いた。

「じゃあ結局、死ぬしかないのか」

それは、苦しみ抜いた末の、彼なりの回答だった。

 しかし、いざその提案をされると、死について考えると、ミサキは体が震え、小さい声で、「嫌だ、それは嫌」と涙を流しながら繰り返した。その涙は新堂にも伝染し、二人は、その場に座り込んで、泣き尽くした。


 静寂の中に、二つのすすり泣きが聞こえる。その涙は、一つは自分の情けなさを嘆くもので、一つは自分を失った悲しみの涙だった。しかし、その涙は、二人の禍根を洗い流し、感情をむき出しにした。

「それでも、好きです。楽しかったです」

「僕も、一緒だった」



「命令だ。0コード」


 暗闇の中で、男の声が響いた。その残響が消えきらないうちに、もう一つ、柔らかく、無機質な音が。



「やっぱり間違ってたんだ。アンドロイドに自我を持たせるべきではなかった。少なくとも、私達だけでは」

灰色の、無機質な部屋で、城島は頭を抱えて言った。白い椅子に座り、大きく落ち込んでいる。その隣には、新堂が居た。頬には涙の跡が残り、目が赤くなっていた。

「君が余計なことをしなければ、僕達はうまくいってたんだ」

新堂は俯いたまま、無気力に呟いた。

「僕の所為だって、そういうのか?」

城島は、心外だ、というような顔で言い返し、新堂の背中を軽く叩いた。

「だって、そうだろう。君が余計なことを教えなければ」

「それは間違いだ」

新堂の話を遮り、城島は新堂の両肩を掴み、顔を自分の方へ向けさせた。新堂は、全く気の抜けた顔で、首をだらりと垂れていた。

「いいか、遅かれ早かれこうなっていた。彼女はその思考において、人間だった。だから、すぐに欲望も溜まっていっただろう。君への愛情よりは遅いだろうが、直ぐにだ」

城島の言葉は、新堂の心に突き刺さり、激しく感情を揺さぶった。新堂はまた、泣き始めた。

 それを見て、城島は新堂の肩を抱いた。包み込むように、しっかりと、優しく。



少しだけディック的なモノを目指した。

途中の「432」ってのは「止まれ」ってことです。くだらなくてすみません。

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