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先生、好きです。  作者: おもち
5/5

3年1組。

 私と綾香の家はとても近い。一軒家を挟んだところに住んでいる。お互い、記憶のないうちからよく遊んでいたらしい。なので登下校などはいつも一緒だった。あ、あと一人いたけれど・・・。

 そんなことを思い出しながら私は徒歩で家に帰った。学校からけして近いとは言えないけれど、坂が多いのでちょっと大変・・・。

「・・・ただいま」

「・・・・・・・・・」

 私は自分の部屋へ向かった。着替えてとりあえず、ベットに転がった。

「あぁ。疲れた。明日から学校か…。やだな・・・。」

 小さく呟いた声が静かな部屋に伝ってまた私の耳に届く。まるで孤独と疲れを感じさせる部屋だなと笑った。

 とりあえず時計を見た。時間はまだ2時半…。部活もないし、宿題もないし、とにかく暇だ…。綾香は体調崩してるし・・・って、あ。リボンを渡しに行くのを忘れていた。今から渡してこようと思ってベットから体を起こして、とりあえず、小さなバックを手にとった。バックの中に、制服のポッケから取り出した綾香のリボンをいれ、財布とケータイを入れ、家を出た。

「・・・先にコンビニ寄ろうかな・・・」

 私は綾香にちょっとプレゼントをしようと思ってコンビニに向かった。

 綾香は甘いのが大好きなのでとりあえず、チョコレートとミルキーを買った。喜んでくれるといいなぁ。

 綾香の家まで歩いていたら一匹の犬が私に近づいてきた。その犬は隣の家の飼い犬で名前はポチだ。私はとりあえず、動物が怖いので立ち止まっていた。

「…う、どうしよう……。ポチ‥あっち行って…。」

 私は、徐々に近づいてくるポチに怯えながら一歩ずつ後ろに歩いた。

 怖い…。どうしよう…。お菓子に反応してる…。そう思った時だった。

「ポチー!どこいったー?おーい!ワンワン!出てこい!ワン!」

という声が角から聞こえてきた。この声は、ポチの飼い主、真くん。

隣の家にすむ男の子だ。一緒に登下校している一つ下の男の子。

「あー!いたいた!ポチは、すぐどっか行きよるんやから…。

おぉ、茜やん。あ、ごめんな・・・。ポチ怖かったでしょ?

いやぁ、散歩させようって思ったら逃げちゃって…。すまんな。」

真は苦笑いで言った。

「ちょっと真、怖いから気をつけてよぉ!噛んできたらどーするの?!」

「いやいや、何ゆーてんの!ポチ小型犬やし噛まないよう、しつけてあるわ

それに、ちっさい犬でもちっさい猫でも怖がるあんたもちょっと悪い思うで?はははw」

 「何言ってんの。慣れない動物と接するのは誰だって怖いじゃん。」

 「ちゅー学3年にもなって犬猫が怖いってなんじゃそれww茜のほうがよっぽど俺は怖いわw」

 「まったくお口が達者なようだねぇ。中学2年生。」

 「おぉ怖い怖い、先輩怖いですぅ」

 私と真はいつもこんなノリだ。真は私と綾香のことをちっぽけとも先輩と思ってない。まぁその方が楽なのでいいんだけどね。

「いま、コンビニ行ってきたの。綾香が体調崩してるから、お見舞い行くんだけど、せっかくだし一緒に行く?」

 私たち3人はずっと成績も恋バナも全部打ち明けてきた。幼なじみだから。

隠しても親伝わりですぐバレるし、隠さないといけないようなこともなかったから。

「あ!いくいく!あでも、ポチの散歩してからやから後で行くわ」

「そっか わかった じゃまたねー。」

「おう!」

 真とポチが私を通り過ぎるのを見守ってから、私は歩き出した。いやぁ、動物はいくつになっても慣れないな。嫌いなわけではない。むしろ好きだ。

 あのエサを待つ顔や、甘えるしぐさ、鳴き声、顔についた水を払う時のブルブルとしたしぐさ…。何より、無邪気に走り回るところが可愛いと思う。

 いつか私もポチと散歩をしたいなぁ。そんな、みんなにとっては容易な事を、私は目標にしている。それが自分でも面白く思ってつい、空を見た。

 まだひんやりとした空気と暖かい太陽が、春を呼んでいるように思えた。


後書きです。あとがきでは思ったことを書こうと思います。

私は文章力も対してないので他の人たちみたいに上手くかけないですが

楽しんでもらえると幸いです(笑)

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