第八章...対決!!鮫の騎士VS竜の騎士!!!
「何が起きたんだ!?」
ジャックは状況を飲み込めていなかった。
「マスター、あなたが私を愛した。
それが私に宿るリミッターを破壊したのです。」
「リミッター?」
「私は本来、白魔術の騎士だった。
しかし、闇に染まった前のマスターが私を悍ましい竜に変えてしまった。
『愛』という名のキーワードとともに私は封印されたのです。
しかし...私を束縛するものは無くなった。
容赦はしない!!!」
シャークリンドブルムは星屑の竜目掛けて突進した。
「無駄だ!
竜を粒子に...出来ない!?」
「私の前に回避魔法は封じられる!
これが会心の一突きだ!!!」
《旋・風・槍》!!!
竜の心臓にランスが突き刺さり、断末魔を上げて墜落した。
「そんな...俺が負けたのか...」
翔太は悔し紛れに拳を握り...ニヤッと笑った。
「な訳ないでしょう...。」
「なっ!」
「来い!!!
『マッハの召喚使』!
星屑の竜と共に速度の最果てへ!!!」
なんと、心臓を穿たれたはずの竜が起き上がり、新たに呼ばれた使い魔とともに音速のスピードで消え去った。
「後は俺が時間稼ぎをするだけさ!!」
翔太は地面に刺していたランスを握り、シャークリンドブルムに突撃した。
「くっ!!!」
「俺も十字軍の騎士だったからね!
武術なら...!」
回し蹴りがシャークリンドブルムの脇腹に減り込んだ。
「上手なんだよね!!」
頭突きでリンドブルムをジャックの所に送り返した。
「うわああああああ!!!」
ジャックとリンドブルムが激突する。
「まずいわ!!!
現れて!
私のエース!!!
《ホワイト・ナイト・ウェイトレス》!!!」
メイド服姿の美少女騎士が翔太の追撃を防ぐ。
「はっ!!!」
しかし、それも翔太のリアルファイトの前には通用しなかった。
あっという間に吹き飛ばされ、たたき付けられた。
「お、完成したな!!!
来い!!!
速度の竜!!!
『シューティングスター』!!!」
星屑の竜がより空気抵抗を減らしたような姿をした竜が現れた。
「終わりだ。行け!!!」
《プラズマ・ショット》!!!
突如飛んできたビリヤードの球がシューティングスターの頭に激突に攻撃が邪魔される。
「誰だ!?」
「この攻撃...フッ。
やはり助けに来たか。」
翔太が振り返るとそこには二人の人影が....
「雲雀恭子!!!」




