表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/13

第十章...『師弟特訓にて』

「!!!」

真由美は攻撃を不死身スライムで防ぐ。

「はっ!!」

隙を逃さずサーベルを突き立てるが、それも向こうの不死身スライムに止められる。

「さすがね!!!

私の弟子、冷火!!」

「師匠こそ!!!」


こうした両者とも攻撃を与えられない展開が続く。



10分後...展開は動き始めた。

「いでよ!!!

我が太陽の神!!

太陽神ラー!!!」

「ゲッ!!!神!?」

「ほら、どうしたの?

私は本気の一割も出してないわよ!!」


「なら...!!!

いでよ!!

蛇の王!

『アポビス』!」

地面が割れ、蛇と人が融合した化け物が現れる。


「でも!

神の前では無力よ!!

行け!!!

《ゴッドフェニックス》!!!」

「きゃああああああ!!!」

スライムが焼き払われ、アポビスが灰になった。

「どうしたの?

このままじゃあ負けるわよ!!!」

「...なんてね。」

「?...!!!」

振り返るとそこにはもう一体の使い魔がいた。

「行け!!!

ボウガニアン!!!

《地獄送りのボウガン》!!!」


「!!!!!!!」

しかし不死身スライムにより無力化される。

「スライムの存在を忘れないの!!」

「しまった!」





購買部でドーナツを買い、のんびりと食べ歩いていた私と遊斗は訓練用グラウンドでトレーニングを行う真由美さんと最近弟子宣言をした期待の新人(?)の冷火ちゃんを発見したんだけど....

何?この激しい接戦!?



「ふぅ...ふぅ...」

冷火は汗を拭う。

対する真由美は悠々と紅茶を飲んでいる。



「諦めた方がいいんじゃない?」

「まだです...!

まだ私は...!」

冷火は召喚魔法を唱え始めた。

膨大な魔力が消費されていく...


「(まさか...神を呼ぶ気なの...!?)」



雷雲が突如として辺りを包み始め、そして空から竜が降臨した。

「冥界の王『オシリス』!!!」



「すごい...!」

「神を呼んだなんて!!!」



「おめでとう。」

真由美はおしとやかに手を叩いた。

「行け!!!

オシリス!!!

雷の矢でスライムの壁を焼き払え!!!」

オシリスの攻撃でスライムが消滅する。

「なるほどね。」

真由美はサーベルを投擲して弾込めをしているボウガニアンを両断した。

「一対一の神のガチンコバトル、始めましょ...。」

真由美の目に闘志が宿る。

「本気で行かせてもらうわ。」

真由美は呪文を唱え、ラーと一つになる。

「(師匠の本気モード...でも神を呼んだ私には負ける気がしない!!!)」



「神なんて焼き尽くしてあげるわ!

行け!!!

《ゴッド・ブレイズキャノン》!!」

ラーの口から光の塊が発射される。


「迎え撃て!!!

オシリス!!!」



二つの攻撃が激突する...と思いきや。

「きゃああああああ!!!」

あっさりとラーの攻撃がオシリスを上回り、やられてしまった...。


「なん...で?」

服がボロボロに焼け焦げた冷火がフラフラと立ち上がった。


「まず、神を呼んだ所までは褒めてあげるわ。

でもね...。」

真由美はマジな目になる。

「人間の世界に階級があるように、神にも階級制度があるのよ。」



「なっ!?」

「神にもランクがあるっていうの!?」



「あなたの呼んだオシリスは神の中でも最低ランクよ。」

「そんな...!?」


「そして.....ラーは最高ランクなのよ!!!!!!」




「ラーが最高ランクだって!?」

「そうか...だから真由美さんは最初からランクを気にして....あえて最高ランクのラーで戦っていたのよ!!」


「そう。

さすがね、恭子。

その条件で瞬時に私の戦術を読むなんてね。」


「...降参です。」

「素直でよろしい。」

真由美は神を元の世界に戻した。

「神を召喚できるまでに成長したなんて...師匠として、最高よ!!!!」

真由美は目に涙を溜めて喜んだ。


「(絶対私には真似できないわ...。)」

「(ボクがあんなトレーニング、毎日受けてたら過労死するぞ...マジで)」

二人はすごすごと現場から立ち去った........。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ