エジプトをより楽しむために Ⅵ
さて、博物館はとりあえず脇に置き、パッケージツアーでも行く主な遺跡、それの見どころをほぼ網羅したおススメの日本語ガイドブックは……。
実はあまりいいものはないです。
残念ながら。
例えば私がエジプトに行くときのどのようなものを参考にしているのかといえば、そのサイトを調査しているチームの報告書。
ですが、それをエジプトに持ち込めるかといえば厳しいです。
エジプトに持ち込めるとものということで絞り、いくつか挙げておきます。
日本の有名な考古学者が書いた観光のお供になりそうなもので、ガイドブックとしても使えそうなもの。
河江肖剰氏の「神秘のミステリー! 文明の謎に迫る 古代エジプトの教科書」。
近藤二郎氏の「古代エジプト解剖図巻」
この二冊は有名な遺跡の説明がされており、副次的な情報もあります。
個人的には図表の大部分がカラーなので前者の方が好きです。
続いて、ガイドブックというより、エジプトに行く気持ちを盛り上げるという意味合いがつよいものとなりますが、仁田三夫氏の著書。
「図説古代エジプト 1ピラミッドとツタンカーメンの遺宝篇」
「図説古代エジプト 2 王家の谷と神々の遺産篇」
「図説 ツタンカーメン王」
このうち最初の二冊は内容が少々古いのですが、それでも十分に知識をつけるという意味ではいいものです。
少々大きめの本ですが、該当部分の遺跡については十分にガイドブックになりえるもの。
アルベルト・シリオッティ氏の著書「王家の谷」、「ピラミッド」
中古本しか流通していませんが、カラーの図表でわかりやすく解説しています。
特に「王家の谷」について、この一冊だけでルクソール西岸の見学場所は網羅できる優れものです。
大城道則氏の「図説 ピラミッドの歴史」もよい本です。