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1、2、3、前半

どうぞよしなに。

 はじめましての方も、お久しぶりの方も、どうもこんにちは。


 黒イ卵と申します。


 どうもどうも、云年ぶりのエッセイということで、緊張しておりますです、はい。

 不思議語尾になっても、お目通しいただければ幸いですの。


 合わなければ、昨今のタイパ(タイム・パフォーマンス)重視で、ブラバ(ブラウザ・バッグ)してくださいまし。


 ちなみにですが、スマホ(スマート・フォン)で検索した範囲の話と、卵さんの想い出話が元なので、出処など気になる方は、きちんと図書館などでお調べくださいね。

 (読者にお任せするスタイルでお送りします)


 こんな感じで卵さん的、ゆるふわっとした私見をお送りします↓↓


 1、演劇部の練習で使用していたテンプレートについて

 2、なろうで流行りのテンプレートについて

 3、テンプレートの定番化について

 EX、テンプレってなんぞや?

 まとめ 次のテンプレート予想


 ではでは、早速、1番からいってみよ〜!!


 1、演劇部の練習で使用していたテンプレートについて


 突然ですが、これ、伝わります?


 「いつもすまないねぇ」

 「それは言わない約束でしょ」


 元ネタは、1961年6月~1972年10月まで11年間(592回)続いた日本テレビ の「シャボン玉ホリデー」の定番コント(Yahoo!知恵袋より)

 ハナ肇、ザ・ピーナッツ、そして植木等が通りがかる。

 植木等「お呼びでない?お呼びでないね。こりゃまた失礼しました」

 一同ずっこける。まで。

 ドリフでパロディされてる方が、有名かもしれないですね。


 このように、元ネタがあってパロディとして、あるいは即興芝居の練習として、『定番』と思われる雛形ーー以下テンプレ(テンプレート)を、学生時代の卵さんは、諸先輩方と演劇部で使っておりました。


 例えばこのような具合です。

 舞台設定は、警察の取調室。

 舞台上には、机と椅子が用意されている。


 刑事役「お前がやったんだろ!」(アクション)

 犯人役「やってません!」(リアクション)


 というのは、わかりやすいかしら。

「カツ丼食べるか? 田舎のおふくろさんが泣いてるぞ?」も、定番セットでお得。

 犯人役の台詞は、練習の時は何でも変えていいのです。


 『アクションとリアクション』という練習方法で、その場で思い付きの即興で二人芝居を行い、時間制限、もしくは話の切りが良いところまでを演じます。


 何のために、ですか?

 即興芝居は、相手とお客さんとの空気や『間』の練習、とかなんとか言われましたが、諸先輩方いわく、「セリフ飛んだ時の練習だよ!」とお返事がありました。

 舞台に上がった役者が、役割、状況、最初のセリフだけを決めて、アクションとリアクションをしながら、シーンに沿った(あるいは沿っていない)話をでっち上げる、と言うと聞こえが悪いですが、筋書きが無いのでね。

 あとは、台本の裏設定を深めるために、即興で台本上の役者同士で、例えば結婚式前日の2人や、ある日の風景、などは、役者同士で多少打ち合わせの上、練習しましたね。



 2、なろうで流行りのテンプレートについて

 思い出話という名の前置きはここまでにして、小説家になろう!(以下なろう)を見てみましょう。

 最近ですと、婚約破棄・白い結婚の冒頭テンプレの定番化、でしょうか。


 ここでようやく、タイトル回収まできましたね。


 なろうの検索機能(小説を読もう!、以下読もう)より、婚約破棄のキーワード検索にて、更新の古い順にソートしてみたところ、2011年8月14日掲載の、ノンジャンルの作品が出てきました。(検索日は2024年6月1日16時頃とします)

 https://ncode.syosetu.com/n8027v/

 『海の都の少女』作者

 あらすじ一部抜粋

 【16世紀イタリアの海洋都市国家ヴェネツィア共和国。両替商の娘チェチーリアは、婚約者エンリコ・ロレダンに婚約破棄をされてしまう。祖父から自身の婚約破棄の理由と、自分の出生の秘密を知ることになる。そんな彼女の運命は如何に?】


 第一話で婚約破棄の話が婚約者男性から出てますが、その場にいるのは本人、父と祖父。

 また、舞台設定も16世紀イタリアとあり、異世界ではありません。ノンジャンルですが、今のなろうですと、歴史ジャンルに該当するのでしょうか。

 最近の流行りから定番化したものとは、趣が異なりますね。


 最近の流行りーー『イセコイ婚約破棄テンプレ』と言いましょうか。冒頭にて、異世界貴族の集まる大広間(王城、学園など、パーティー会場)を舞台に、王太子などの上位貴族令息が、「上位貴族令嬢名称! 貴様との婚約を破棄する! 下位貴族令嬢に対するあまりにも非道な行い、目に余る!」と高らかに告げ、側に小柄な庇護欲をそそるタイプの下位貴族令嬢と共にいる、でしょうか。


 ちょっと説明しづらいので、仮に、上位貴族令息をマクシ、上位貴族令嬢をサリー、下位貴族令嬢をアンとしますね。


「サリー! 貴様との婚約を破棄する! アンに対するあまりにも非道な行い、目に余る!」

 ーー突然、婚約者のマクシ殿下が告げました。ここは、学園の卒業式の大広間です。殿下のお側には、アンという、男爵家の令嬢がおりますの。

 こんな感じでしょうか。



 『イセコイ婚約破棄テンプレ』の良い点を挙げましょう。

 ①主人公と相手との関係性と状況が冒頭でわかる。

 冒頭、いわゆる掴みの部分にて、マクシとサリーは婚約関係にあり、それがこの場にて破棄される展開と提示される。

 ②主人公の名前と立場が冒頭でわかる。

 サリーは高位の貴族令嬢で、マクシと婚約関係である立場、この場はたくさんの人がいる会場である。

 ③展開の先読みができる。

 その場に婚約者以外のパートナーを連れているマクシが婚約破棄の理由を宣言しているが、その宣言は妥当なのかどうか、と読者目線で安心して先読みできる。


 ここで、③の、安心して先読みできる、と言うのは、テンプレが定番化していることで、読者がコンテクスト(状況・脈絡・背景・前後関係)を共有しているため、5W1Hのいつ、どこで、だれと、だれが、どのようにして、どうなる(どうなった)が、予めわかっている、ということです。


 つまり、自然と、ご理解いただいて(わからせられて)いるのです。


 では、いつ頃から、『イセコイ婚約破棄テンプレ』が定番化したのでしょうか。


 ここで、『白い結婚』も、いつ頃から出てきたのか、読もうで同じように検索してみましょう。

 こちらは2016年 12月19日 14時39分に投稿された作品です。

 https://ncode.syosetu.com/n8528dr/

 『婚姻破棄の成れの果て』

 あらすじ一部抜粋

 【アーデウス王国王太子ウィリアムはある日王太子妃であるシャーロットに離縁を告げられる。】

 こちらは、冒頭にて『妻から夫へ』の離縁を告げております。

 最近の『イセコイ白い結婚テンプレ』では、結婚初夜の日に、夫が妻に「お前を愛することはない」と告げ、そこから冷遇からのざまぁ、もしくは誤解を解いて溺愛生活、でしょうか。


 同じように良い点を挙げましょう。

 ①冒頭にて主人公と相手との関係性、状況がわかる。

 これも同様に、結婚式初夜の寝室でしょうか、夫婦の2人が対面しており、夫が妻に宣言していることがわかります。結婚し、対等の立場ではない事、一方的な宣告であること、夫が妻に悪感情を持っている事が提示されています。

 ②主人公の立場がわかる。

 このセリフだけでは、名前まではわかりません。ですが、状況から妻であることはわかります。

 ③展開の先読みができる。

 既に上でも書いてますが、結婚初夜の日に、夫が妻に「お前を愛することはない」と告げ、そこから冷遇からのざまぁ、もしくは誤解を解いて溺愛生活を期待させますね。物語の流れを予測できるため、安心感を持ちますね。


 

 3、テンプレートの定番化について

 くどいようですが、キーワードで読もう内で更新が古い順で見た時の最古の作品は、『婚約破棄』は2011年、『白い結婚』は2016年でした。しかし、テンプレートとしての確立はしておりませんでした。

 では、いつ頃からテンプレートとして確立し、定番化したのでしょうか。

 この辺りは、ランキングを追うのが良いのかしら? と思いますが、卵さん、面倒くさがりですし、過去のランキングデータの出し方わかりません。

 なので、キーワードは変えずに、検索範囲を一年毎に変えて、見ていこうと思います。

 余計に面倒では……? という、疑問の声はいったん、スルー致します。


 『婚約破棄』検索結果 15,357作品

 (最古が2011.8.14)詳細条件検索 検索範囲 変更

 初回掲載日 2011.8.14〜2012.8.31 6作品 該当無し 

 気になる作品『脇役令嬢の失恋』冒頭、「あんな娘が勇者など、認めない」という台詞から始まる。

 初回掲載日 2012.9.1〜2013.8.31 7作品 該当無し

 気になる作品『銀の姫はその双肩に運命をのせて』序章、隣国に到達したら既に王太子が結婚済みだった。


 さあて、ここまで13作品ですの。てことは、あと15,344作品が待ってます。張り切って行こう!


 それではいったんここで、お茶休憩にしましょうね。


 そう、このエッセイ、この分ですとだいぶ長くなりそうなので、連載形式でまったりお送りします。


 ではまた次回!

連載形式……だと……!?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 小説投稿あざーっす!  私としては連載形式の方が読みやすいですわ〜♪
[一言] 興味深く拝読しています。 続きが楽しみです。 演劇部の練習、なつかしい。 我々の部では、簡単な状況と各キャストの役割(日曜午後、妻と夫がリビング。妻は夫の浮気を疑っている……などw)を決め…
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