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「あんた、どうやって生活してたの?平民でも魔道具とか家に最低でも三つ四つはあるでしょ?」
「そうですよねぇ?魔核に魔力を送り、溜める事で動く冷蔵庫や冷暖房器に掃除器と洗濯器etc...、または、自分の魔力を登録して、魔力を送れば自分だけが開けられる宝箱とか!」
「それらは確かに家ありますが、自分は使った事がないです、つ、使わせて貰えなかったが正しいですが・・・」
「どういう事?」
「詳しく聞きたいです!」
「えと、自分の家は商会を営んでいるんです、自分は三人兄弟の末なのですが、商会の息子なら色んな勉強が出来て当然と言われてしまって、ですが自分は、その、不出来で、上の兄弟にも馬鹿にされて、親には無能と・・・なので、お前に魔道具はもったいないと、触らせて貰えなかったんです、はい」
「・・・ちょっと!思った以上に重いんだけど?なんとかフォローしてよ!」
「私に言われても困ります!神楽ちゃんは師匠なんですよね?こういう事をケアするのも教え導く者の努めですよ?多分!」
「予想外だし範囲外よ!初めてこいつの身体見た時痩せてたから、スラム街出身かと思ったぐらいよ?にしては素直だし、文字も読めるらしいしで違和感はあったけど、まぁ、そんなもんか?程度しか考えてなかったわよ!」
「もう一度言いますけど!神楽ちゃんは師匠!なんですよね?ダン君の事わからな過ぎではないですか?」
「しょ~がないのよ!私がお酒飲んで記憶ぶっ飛んでる時に、あれよあれよでなっちゃってたんだから!」
「な!暴漢から助けてあげたんじゃないんですか?はっ!もしかして?酔った勢いでたまたま?」
「・・・」
「目を泳がせないでください!見損ないました!ビルダーさんの言ってたことは本当だったんですね!?何かの間違いだと思っていた私の心を返してください!」
「うぐっ!い、言い返せない、で、でもこいつが暴漢に襲われてたのは本当よ?・・・本人が言ってるし(クロも言ってたし)」ボソッ
「最後なんですって?」
「な、なんでもない!」
「はぁ~、わかりました!ダン君はなにやら勘違いをしているということが!事実を知ったらどうなってしまうのでしょうねぇ?家族には粗雑にされ、師匠にも・・・」チラッ
「~~~~わかったわよ!なんとかするわよ!すればいいんでしょ!」
「あの~?いきなりひそひそとどうしたんですか?」
「なんでもないわ!こっちの話し!それより!あんたんとこの商会の名前は?わた」
私が問い詰めてやるわ!といいかけた時
「えっと、ラインベル商会っていいます」
「えっ?え~~~~!?ご、豪商じゃないですか!ラインベル商会と言えば!帝国全土は勿論!王国、聖国、和国と人族の国ならあって当然レベルの商会ですよ!」
「しが、と、問い、つ、めて・・・」
「師匠?」
「ただ、本人を前には言えませんが確か、黒い噂も絶えない商会でもあります!・・・頑張って神楽ちゃん!」
「無理よ!無理!またまた予想外だし範囲外よ!Aランクの小娘ごときが喧嘩売ってみなさい?次の日からその子の姿を見る日はないわ!!~~~~ギルマスの言ってた通り厄介ごとじゃない!どうすんの?どうすればいいの?・・・あれ?でもちょっと待って?」
「どうしたんですか?なにか良い案でも浮かびましたか?」
「えっと、あんた初めて会った時痩せてたじゃない?それってご飯の量も最低限だったってこと?」
「は、はい・・・」
「ひどいです!育ち盛りなのに!あんまりです!」
「それなのに、鍛練してそれなりになったってことは、結構がっつり食べたのよね?食べないとそんな体にならないと思うし、なんで急に待遇が良くなったの?」
「はい!実は半年前、師匠に弟子入りしたことを両親に報告しました!そしたら師匠の話しをしたとたん、自分への待遇が変わったんです!・・・やっぱり師匠は凄いんだと、両親の反応を見て改めて確信しました!」
ダンのキラキラ輝く両目
「えっ?なんで?なんでそうなるの?たかがAランクの小娘よ?ラインベル商会ならSランクだって雇えるし?・・・ていうか!私、認知されちゃってる?」
「ラインベル商会の情報網は国家レベルの筈です!神楽ちゃんの情報は丸裸と思った方がいいです!・・・ん?なら、師匠になった後の半年間のことも知ってる筈です、よね?なにもなかったんですか?それとも、これから?」
「・・・お、終わっ、た」ガクッ
暖房器等の部分は機械ではないと思ったので、器にしてみました、紛らわくて申し訳ないですがご了承下さい。




