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15 旅支度

1週間の訓練を終えた私は旅支度をする為に秘密基地に来ていた。

貴重な薬草や生薬になる木の根などが大量にストックされている調合部屋を見渡して少し整理をする。


ギルドで教えてもらった基礎を応用して鑑定魔法が使えるようになったので、今まで良く分からなかった植物が実は回復薬や万能薬の材料になる貴重なものだという事が分かった。


なので、それらは全て持ってゆく事にする。ただ、あまりに量が多すぎるので数日分だけ取り出して肩にかけた布のバッグにしまうと、他は元の棚にしまう。


そのまま小屋の外に出た私は手を開き魔法陣を発動する。すると木材で出来たログハウス風の小屋がぐにゃりと曲がり魔法陣へと吸い込まれていった。小屋が建っていた場所が更地になると、床下を寝床にしていたのか猫のような小動物数匹が一斉に逃げてゆくのが見えた。


ギルマスがここ数日私に訓練を施したのには理由がある。

私が時空間魔法や他にも適正があるにも関わらずまだ使えていない事が気になっていたらしい。

そしてあわよくば貴重な素材を手に入れたら譲って欲しいという思惑もあるようだ。


多分前に、アイアンローグをいっぱい倒したけど重すぎてピツハでも5体しか持って帰れなかった話をしたせいだと思うんだよね。アイアンローグはその名の通り鉄で出来た魔獣で見た目だけだと甲羅にトゲがある巨大な亀。


アイアンローグからとれる鉄は不純物が少なくてかなり高額で取引されるんだとか、しかもその血や肉も精力剤の材料になるとかで、血を繋ぐ必要のある貴族がお家存続の為にこぞって買い求めるんだとか。ただ、この魔獣はA級クラスの冒険者が数十人で仕留めるくらい強いので、その価格はどんどん上昇しているらしい。そりゃ勿体無いから空間魔法覚えろよってなるよね。


そんなわけで、時空間魔法はその名の通り時間と空間を操る魔法で亜空間に物を収納出来る能力に長けている。その為、主に商人やギルドの買取部に高給で引き抜かれるくらい貴重なものだ。


狩りに出かけた時、獲物をいつもピツハの背にのせていた為、運搬に不自由していなかった私は魔法のある世界にも関わらずアイテムボックスの存在を思い出しもしなかった。恐らくだけど、使おうと思えば使えただろうなと訓練を受けた後に思ったが後に祭りである。


通常は低級レベルで大きなダンボール一つ分くらい、中級レベルで3畳分くらい、上級レベルで6畳間くらいの物を保管出来る。実験した結果、私はその枠を遥かに越えてしまっているという事が分かった。


ちなみに上級を越えるレベルに達すると収納した物質の時間を止める事が出来る。

そして収納力は魔力量で変わってくるそうで私の収納力は予測不可能らしい。というか伝説の初代王以外に上級を上回ったレベルが発見された例はゼロらしんだけどね。


まあ、毎日魔法の操作や訓練は欠かさないから常に魔力は上昇してるのを考えると、ある意味無限大の収納力と言っても良いかもしれない。そんな訳で、私は秘密基地ごと収納したのだった。


さすがに人に見られると触りがあるので、カモフラージュ用にちゃんと野宿用の天幕とか寝袋とかはピツハにくくりつけてあるよ。まあ、ピツハだけでもかなりの量を運べるから問題ないんだけどね。しばらくは獲物中心に収納して行く事になると思う。


荷造りが終わった私は護衛のゴダルさんと両親に別れを告げて、故郷を旅立った。


あ、護衛のゴダルさんだけど、実は貧乏な男爵家の4男だったらしいんだけど、冒険者としてギルドに所属していたところに剣の腕を買われて子爵の護衛になったそうだ。


ただ、あまりに横暴な態度や行動に近々転職を考えていたところ、あの騒動があったので私の両親を助けた後にこっそり逃げ出してギルドに戻るつもりだったらしい。子爵の態度に調子は合わせるのはとても大変だったそうで、命を救ってくれたうえに雇い入れてくれた両親と私に涙をながしながら感謝してくれた。



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