いつか王子様が
カンカンに照る太陽と、青い空が私は好き。
今日も家を飛び出して、ひまわりと挨拶をする。
暑いくらいがちょうどよい。
眩しい季節は、必ず私に会いにきてくれる。
「おはよう、ひまわりさん」
ステップを踏んで、クルクルと回ってみる。
きれいな緑の葉っぱに囲まれて、気分は上々。
南風と握手をすれば、白いワンピースがなびいて。
まるで恋みたい。
太陽のようにあたたかく。
南風のように優しく。
私を連れていって。
まだ知らない愛を教えて。
いつか、王子様がきてくれるまで。
私はここで、待っているから。




