1/6
エピローグ
むかし、むかし
ある国の
ある地域の
ある街の
どこにでもあるような言い伝え
~生まれた時に聴こえる声がある。
それは母でもなく、
父でもなく、
兄姉でもない、
運命の人の声だそうだ。
それは時間に連れられ大抵の人が忘れてしまう。
だけど…
極々希にその声を生涯覚え続ける人たちがいる。
いつか出会えるであろう人たちを求め
惹かれる彼らが~
これはそんな言い伝えが本当に起こった話
貴方は運命という言葉を信じますか?
出会いに意味があると思いますか?
偶然?いいえ、とんでもない。
全ては自分達が決めた必然です。