81・ヘタレな勇者は「まま」に会う。
オレ達は神殿にお世話になっている。
委員長を『聖女』ということにしてあるのでココにいるのが当然なふうに
受け取られている。
まあ、飛竜を退治したので結構な特別扱いをしていただいている。
飛竜の処理はココの行政とギルドにお任せにした。
オレが二頭倒したことになっていた。
もう一頭は冒険者と騎士の手柄ということになった。
ボスな飛竜の分は神殿に寄進した。
いろいろ厄介なことをお願いしたから・・・。
『偽聖女』とかユウリちゃんのことを隠してもらう・・とかね。
後の一頭分はギルドに頼んで冒険者たちに分配してもらった。
ユウリちゃんのことの口止め料だと分かる人には分かっただろう。
それに彼らが倒した一頭も街中に落ちなければみんな臨死体験なんてしなくて
済んだはずだからね。
慰謝料みたいなものでもあるんだよ。
ギルドから戻ったら弟魔王ご一行さまが部屋で待っていた。
「人の国のギルドから連絡が来てな。まあ、すっ飛んできたわけだ。
状況と事情はミーアから聞いた。
ユウリを楽しくコキ使ってくれたんだって?。
本人は遊びの延長だったかもしれないがアノ歳で魔法を使うってのは
ココの世界じゃあ御法度だ。
覚悟・・できてるんだろうな?!。」
コ・・コワイ・・だけど逃げられるわけないもんなぁ・・
はい・・・申し訳ありませんでした。
未熟なオレ達だけではどうしようもありませんでした。
ユウリちゃんのオカゲでまだ生きてます。
覚悟はできてますのでご存分になさって下さい。
「プププ。そんなにソイツを脅かすなよ。
召還される前はココの魔法使いくらいのレベルでしかなかったのに
頑張ったんだ。
少しは情状酌量してやってくれよ。」
「そうは言うがまさか死人を生き返らせるなんてコトをまたやらかしてたなんて
神さまどもから何を言われるか分からんぞ!
特にお前んとこの神さまと魔族の神さまはキツイなんてもんじゃないんだ!。」
「ユウリのことは親のオレに責任があるからな。
お前の責任じゃあ無いさ。
あのスキルはオレからの遺伝だろう。
オレのは聖女さま方に封印してもらっている。
ユウリのも頼めばちゃんと封印してもらえるだろう。」
あのー・・ユウリちゃん・・レベル上がっちゃってるんですけど・・。
「うん・・オレがレベル1に戻ったのをお前は知ってたよな。
そっちもついでにお願いしようと思ってる。
まあ、まだあの歳だからな。
戻しても問題は無いと思う。
それに結婚式が終わったらオレ達の世界に行ってイイってことになったんだ。
普通の子供にしとかないと色々ヤバイからな。」
その時ドアが開いてユウリちゃんがジークの手を引いてきた。
そうしてパパ勇者をゆびさして叫んだんだ。
「ぱぱ!。こえうーいのまま!。」
はぁ?!ままぁ?!
なんでパパ勇者が「まま」なんだぁ???。




