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閑話・神託が原因だったので怒るに怒れなかった神官さん。

 巡礼路に魔物の出没が増えたという報告は聞いていた。

修行場の一つが壊されたと言う報告も知っていた。

だが、まさか神殿を攻撃する者が現れるなんて・・

しかもあんな大きなゴーレムだなんてなぁ・・。


犯人はココで神託を受けた魔法使いの冒険者だった。

取り押さえたのは他国の者たちだったが犯人をかばった。

神託が原因だったので我々も強くは出られなかった。


負傷した信者や神官をあっという間に治療したし壊された神殿の修復も

ホントにあっという間だった。

女性の神官が一緒だったが彼女は初心者だと言っていたのに

聖女と言ってもいいくらいのレベルの回復魔法を使った。

エリアヒールなんて前任の神殿長はできたそうなんだが・・・

魔術師を名乗った男も回復魔法を使ったから賢者だろう。


詫びも含まれているんだろうが驚くほどの寄進をしてくれた。

海の魔物は陸に居る我々ではなかなか対抗できないのだが

そんなものまで出してきたのには呆れるしかなかった。


「犯人は同郷の者でした。

故郷に帰りたい気持ちがつのってあんな大それたことをしてしまったそうです。

それも神託でそうしなければと思い込んでしまったようです。

隷属の首輪を着けましたからもうなにもできません。

なんとかお目こぼしいただきたいんですが・・。」


彼等はこれから故郷に帰るんだと言う。

ならばココからは居なくなる訳だ。

あの首輪を着けていることは懲罰になるだろう。

一年間は外さないように厳命しておくことになった。

まあ、守らなくてもココからは居なくなるからこれ以上の被害は出ないだろう。


それにしてもエリアヒールのできるアノ女性神官がココに

残ってくれるとよかったんだが。

でもまあ、やり方のコツは教えて行ってくれたからな。

範囲がまだ狭いができる者が何人か出てきたのには驚いた。

まさか私にもできるなんてなぁ。


「神域は回復魔法が外より効きやすいのはお気づきですよね。

神域ほどではありませんが結界を張るとその中は効率が上がって効果大です。

余波も漏れにくいですしね。


エリアヒールも同じで範囲を限定した上で回復魔法を使うので

力を無駄なく使えて効果を大きくできる訳です。

結界を張りながら回復魔法を使うので難易度は高いですから

最初は別々に使って慣れるのがイイと思いますよ。」


・・神域が外とは違うのは気付いてたんだが・・

結界か。

そんな使い方は考えてもみなかったな。

だがこれで神官たちのレベルアップができる。

まだできない者たちもエリアヒールのできる者が出たことで

ヤル気がでたようだ。


彼等は神託を受けていた。

「船・ゴーレム・エルフリーダー」だった。


エディ殿によると一緒に居る子供は魔王国の王族だという。

何かあれば国際問題になりかねないだろう。

中央の島には定期的に現状報告の者が出ているので今回は

エディ殿に兼務で出てもらうことになった。

彼はアレでもこの辺りの島々では猛者として知られている。

何かあってもきっと対処できると思う。


彼等は魔王国を目指すと言う。

今の魔王は転移魔法の達人だそうだ。


「連絡さえとれれば魔王さまご本人がおいでになるかも・・

ユウリさまは可愛がっていただいてますので・・

まあ、できたら自力で帰りたいところなんですがね。」


魔王国は世界最強だ。

こんな東の果ての島国でも恐れている者は多い。

世界中どこでも簡単に転移できる実力者・・とか言ってたよな。

ストレス解消にどこぞの城を一人でぶち壊したなんてことも

言ってたんだよな・・。


話半分でもまるきりウソでもないみたいだった。

もう彼等はココから出て行ってくれたからココは安全になった

と言っていいと思う。

難物は森の魔物だけで充分だ。


凶悪と思えたゴーレムで遊んでいた愛らしい小さなあの子。

世界最強の魔王が可愛がっているそうだがあの子も大人になったら

とんでもない魔族になるんだろうか?。

まあ、ココでは機嫌よく過ごしてたから目の敵にされるなんて

コトは無いだろう。

この島の危機は彼等と共に去ったと思う。


一安心一安心・・だね。



 ユウリちゃんが一番の実力者だったなんてことにはカケラも

気付いてない神官さんなのでした。

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