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71・ヘタレな勇者はおのぼりさん。

 オーガで騎士な彼を先頭にした。

万が一隷属の首輪が効かなくなったときに後ろに置いておくと

アブナイこと限りないもんな。


騎士、オレとハン君、馬車、エディさんと列になって進んだ。

魔物も賊も出なかったので夕方港町に着いた。

ココから中央な島へと船が出てるんだそうだ。


馬車と馬はレンタルだったので返却する。

コレは神殿の街へいく巡礼者の為のモノでお店が各港街と

神殿に有るんだそうだ。便利だね。

馬車は御者さん付きだったからちょっと高い気もしたけど。


騎士さんに名前を聞いたんだけど分からないようだ。

ホントに記憶喪失みたいだね。

仕方ないのでナイトさんと呼ぶことにした。


委員長はナイトさんの観察をしてたようで感想を言って来た。

なんだかSFに出てきたロボットみたいだと。

細かく丁寧な命令をしないとマトモに作動しないので

主人が曖昧あいまいなことをいうととんでもない作動をするという

お笑いな作品だったそうだ。


う~ん・・確かに。

決められた行動はできても先を予想してなんて行動はしない。

つまり言われたことしかできないみたいだ。

言われないとトイレにすら行かないんだもんな。


ロボットか・・彼には意思がないんだろうか?

日常の細かいコトも指示しないとイケナイのは主人としては面倒極まりない。

なので細かくはなったけど指示する事態のたびに次にこの場面

になった時にはこう、この事態にはこうと事前に指示して置く。

まあ、日常的な行動についてはこれで大丈夫だろう。


中央な島への船便は明後日ということなので宿に泊まる。

巡礼者は少ない時期だそうだけどそれなりに混んでいた。


女性陣で一部屋、オレとハン君で一部屋、ジークとエディさんで一部屋、

ナイトさんは困ったけどやっぱり一部屋取った。

なんだかね・・首輪が付いてても緊張しちゃうんだよ。

寝てる時まで緊張したくないからね。


ハン君はエディさんをなんとなく避けている。

まあ・・そうだよねぇ・・捕まえに来たんだしね。

なのでこんな割り振りにしたんだ。


女性達は旅先で疲れも溜まってきたようで文句もあったみたいなんだけど

何も言わなかった。

元気なのはユウリちゃんだけだね。

でもユウリちゃんのオカゲで女性たちは気持ちを強く保っているように見える。

守らなければイケナイ対象があるってのはそういうことだろう。


・・ユウリちゃん・・強いんだけどね。

でもまだちっちゃな子供だもんなぁ。

魔法は10歳からなコノ世界なのに使わせまくっちゃってるし・・


ユウリちゃんをマトモに子供として扱ってるのはジークだけな気がする。

女性達もその他のオレ達もあの子が王族だってことで微妙に

普通の子供と思えなくなってるところがあるんだ。

あの魔法の実力も見ちゃってるしな。


次の日ジークはユウリちゃんを肩車して街の見物をしていた。

キョロキョロウロウロしてる様子はまるっきりおのぼりさんだ。

もっともジーク達だけじゃあなくみんなそうだったんだけど。

港街は静かだった。

オレ達の街も海に面してたから海をみるとどこかホッとする。


まあ、出航したらホッとなんかしてられなかったんだけどね。

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