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64・ヘタレな勇者は脱走した。

 神殿は思ったより大きかった。

そうして周りが大きな街になっていた。

門前町みたいなモノだろうね。


巡礼者とかも多いんだそうだ。

オレ達が最初の転移した地点からまっすぐ南に進んでいれば

昨日のうちに神殿にたどり着いていたみたいだね。

でもまあ、安全第一で動いたのは間違ってなかったと思う。

・・・思いたい。


街に入るのに入場税が要るのかと思ったんだけど

エルフさん一行のリーダーさんが門番と何か話してたんだ。

そうして尋問も質問も無しにスルッと通過できた。

魔物のカニ君のことを報告しておきたいから一緒に来てと言われたので

付いて行ったんだけど・・

招待された先は牢屋だったんだ。


ヤレヤレ・・助けたのにこの扱いってどういうことなんだ?


「スマンね。君達は怪しさ満載なんだよ。

その牢は魔力を抑制する効果があるんだ。

少し尋問につきあってもらいたい。

この神殿やエルフの国々に害がないか確かめたいのでね。」


こんな所に閉じ込められて素直にしゃべると思いますか?


「女性や子供を連れてるんだから彼女たちの安全のためにも

しゃべってもらいたい。

手荒なことをしたい訳じゃあないんだよ。


この周辺では最近妙なコトが連続で起きてるんだ。

君達がその一端じゃあないとは限らないからね。」


来たばかりでそんな妙なコトなんて知りませんよ。


「最初は神官の修行場が壊された。

ココへの周りの島からの巡礼の道に魔物の出没が急に増えた。

我々はココへの道の巡回パトロールをしてたんだ。

最初はケガ人だけだったが先日とうとう死者が出た。

君達は我々を助けてくれたがソレが神殿の街に入るための

手じゃあなかったとは言えないだろう?


疑わしいモノは全部端から疑わせてもらうのさ。」


じゃあ、この神殿の街から出ていけばいいんですね。

我々は魔王国に行きたかっただけでコノ神殿の街に来たいと

思ってた訳じゃあありません。

子連れで陰謀なんて考えるほど根性はねじ曲がってません。

ココから出してもらえば退去しますが?。


「手がかりは今の所皆無なんでね。

一番アヤシイ君達を逃がす訳がないと思わないのかね?。」


う~ん・・恩着せがましいことを言いたい訳じゃあないけど

助けてあげたのにこの扱いってひどいよなぁ。

彼の望む答えはオレ達がコノ神殿の街の敵だってことだな。

こんな森の中の神殿なんかどうでもイイんだけど。


ということで彼の望みは果たしてやらないことにした。

魔力を抑える牢?・・

そんなモノがユウリちゃんに効く訳がない!。


ミーアさんと委員長はこういうのは慣れてないようで影響を受けてるみたいだね。

でも、オレもジークもギルマスからそういう事態に備えた訓練を受けてるんだよ。

脳筋でもちゃんと凄腕な魔導師なんだよね、ギルマスってさ。

なのでジークの電撃魔法を牢の前に詰めてた連中に浴びせた。


未体験な攻撃って大抵はそれだけで怯むからね。


あとはユウリちゃんにお願いして牢から転移で出る。

エルフリーダーさんが何か言ってたけど放置。

まあ、一応その辺のロープでグルグル巻きにしといた。

自由を奪われる気分をジックリ味わって下さい。


もう一度転移してもらって街の上空に出てみた。

途端に大きな破壊音が響き渡った。

神殿が攻撃されてたんだ。


ゴーレムに!。

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