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60・ヘタレな勇者は一発だけ。

 魔王国からお迎えが来た。もちろんユウリちゃんの。

なんと魔王さまの従弟だと言う宰相さまだった。


「帰って来たから山ほどの仕事を積み上げてやりましたよ。

でもこの距離の転移魔法をできるのは魔王アレを除くと数えるほどでしてね。

結局お迎え任務を押し付けられました。よろしく。」


あー・・やっぱりあの魔王さまって魔族でも特別仕様な方だったんだねぇ・・

宰相さんも色々と苦労してそうな雰囲気バリバリだよ。


宰相さんはオレ達の事情を細かくご存じだった。

特にオレは前魔王のクラスメイトだったことまで知られてた。


「あの方は今でも魔王が務まる方なんですが弟君に位を譲ってしまわれてからは

要請のある時以外は政治に干渉されません。

もっと色々手を出して下されば我々も楽ができるんですが。


結婚式が済んだら勇者の彼の世界・・

つまりアナタ方の世界に行くことを希望されてます。

まあ、神さま方のご意向次第でしょうが・・


そうなったらよろしくお願いしますね。

アチラの滞在は一年だけでしたからこれから色々とありそうですからね。」


どうやら前魔王は皆から尊敬されてたようだ。

そうして心配もされてるらしい。

宰相閣下は従兄弟というコトだから身内としての心配も入ってるんだろうね。


でも彼女の困る事くらいは婚約者なアイツがなんとかするだろうしできるだろう。

師匠夫妻もいることだしね。


そっかー、、ユウリちゃんも来るとなるとジークはどうなるのかねぇ。

〔ぱぱ〕は本物がいるから偽物はご退場・・かもな。


宰相閣下は非公式ながら王さま方と会談とかしてたようだ。

結局、オレ達異世界人三人とココに残留希望のアリス様とユウリちゃん達を連れて

魔王国に行くことになった。

アリス様は王女の護衛をしてこの国に戻って来るそうだ。


ギルドの皆や城の騎士団、兵士達にお別れの挨拶をした。

騎士団長からお祝いと励ましを言われた。

 

「神託どおりだったんだな。

あんなほんのちょっとしかないヒントみたいな神託でも

ちゃんとモノにできたからエライぞ。


元の世界じゃあココの事は役には立たないんだろ?

ココに残る気なんか無いのか?。」


ココで色々鍛えてもらいましたからね。

ジークはいまだに勇者なんて名乗れるほどじゃあないですが

心は大分強くなったと思います。

学校で居るか居ないかすら意識されないようなヤツだったから

戻ったら多少は存在を認知してもらえるでしょう。


ココに居たってことは無駄じゃあなかったですよ。


元の世界で役に立たないことでも無駄にはなりません。

少なくとも自信にはなりますからね。


「無事に帰れることを祈ってるよ。

元気でな。

まあ、また来れたら顔を見せに来い。

訓練につき合わせてやるからさ。」


あー・・やっぱり騎士団長は脳筋入ってるよね。

自覚してるかどうかは別にして。



ギルマス達や騎士団のみんなに見送られて宰相閣下の転移陣で

魔王国に移動のハズだったんだけど・・・

ジャマは突然入ったんだ!


まわりで見送ってくれてた騎士の何人かがオーガの上位種に

変身して宰相閣下に襲い掛かったんだ。

転移陣は作動を始めてたけど閣下ははじきとばされた。

アリス様は陣から飛び出して応戦した。

騎士団長も周りの他の騎士たちも。


オレはウィンドカッターを叩きつけた。

とっさに三つも打てたのは奇跡みたいなもんだね。

ジークも一発ながら火球を放ってた。


でも最初の宰相閣下への攻撃の時にソレには魔力が乗っていたらしい。

転移陣はその魔力に影響を受けてしまったようだ。

オレ達は魔王国じゃあない場所に飛ばされたんだ。


ココは一体ドコなんだ?

森だってことしか分からない場所なんてどうしたらイイのか

分かんないよぉぉぉ!!!。

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