49・ヘタレな勇者は慌ててる。
天井は知らない天井だった。
格子に組まれてそれぞれの中に違う花が描かれていた。
何処なんだ?ココは?。
起きようと思ったのに体が動かない。
オレ・・どーしたんだろう・・
「まだ無理はなさらないでください。
蘇生されたばかりですから。」
蘇生って・・生き返るってことだよな・・
オレ・・死んだってことなのか?。
コイツはどうやら医者らしい。
横を見るとジークがノンキな顔で隣のベッドに寝ていた。
どうやら生きてるようだ。
ユウリちゃんは一緒に同じベッドに寝ていた。
医者と助手らしき女性とあとはミーアさんがいた。
「魔王さまと勇者さまはあなた方が蘇生されたのを確認されて
パーティに向かわれました。
一応公式な催しですし魔王さまが欠席という訳にもいかないそうです。
終わり次第戻られるそうですのでもう少しお休みください。」
何がどうなったのか分かりますか?
女官のミーアさんが答えてくれた。
「魔王さまはほんの冗談のおつもりだったようなんですが
ジークさんにはちょっと強すぎたようです。
倒れてしまわれて・・・
アナタは回復魔法ができる方なんですね。
ずっとかけ続けられたんですが勇者さまが・・その・・・
殴って止められたんです。
でも、お二人とも・・
ユウリさまがパニックを起こされて魔王さまや勇者さまに
魔力弾を放ってしまわれたりして大変でした。
結局、ユウリさまが『ぱぱ!!!』って叫ばれた後で倒れられて
事態は治まりました。
部屋はメチャクチャになりましたけど。
あなた方は死んだはずだったんですが生き返ってました。
なのでココでお休みいただいております。」
あー・・ヤッパリあのキラキラリボンはアノ川だったのかも。
コレは臨死体験ってことになるのかな?。
ユウリちゃんのオカゲで帰って来れたようだとミーアさんに告げた。
最後にオレ達を絡めた魔力のヒモの感じがユウリちゃんの
魔力だと今なら分かる。
こんな小さいのにそんなことができるなんて・・
もしかしてコレってヤバイことなのかもしれない。
死者を呼び戻す能力だなんて・・・
目覚めた勇者はまた慌ててる。
二度目だろ!ユウリちゃんに潜り込まれたのは!
あんなに何度も抱っことかしてても慌てるもんなのかねぇ。
目覚めたユウリちゃんは極上の笑顔で
「あよー(おはよう)、ぱぱ。」と言った。
夜だけど。




