47・ヘタレな勇者は対抗できない。
勇者アリス様は少し質問をしたいと言う。
「以前も君はココに来たことがあるのかい?
とてもそんな風には見えなかったんだが・・。」
前回は召喚された神殿と魔王城しか見てません。
移動も転移陣でした。
ココの魔王がこの方だなんて思いもしなかったです。
「なるほど・・それで魔王さまは彼等を帰せますか?。」
「私じゃあダメだね。というかココの管理神に禁止されてる。
姉の為にユウリの父親を拉致したんだが後からこっぴどく
管理神と魔族の神の両方から怒られたからな。
まあ、出来ないって訳じゃあないけどな。」
ら・・拉致って・・・
アイツそんな目に遭ってたなんて・・・
そんな素振りは見せなかったのに・・・
まあ、何か有ってもあのバイトな神さまとか仲間の連中が隠蔽してたのかもな。
「なんとか帰してやる方法をはありませんか?。」
「まあ、多少時間はかかるが無い訳じゃあない。
管理神に申請する必要があるが・・。
ココの神と向こうの神には色々調整しないとイケナイ事項があるようなんだ。
アイツがココに通うのだって一定の時間を空けないとイケナイらしいからな。」
通うー?・・通ってんのかよ!
異世界間での通い婚なんて遠距離なんてもんじゃあないな!。
「この間ココの成人になったからな。
やっと正式に結婚させられる。
16歳以下だとココに後見人が居ないとできなかったんだ。
まあ、ココの貴族に後見人をさせてもよかったんだが前魔王の婿の後見人となると
色々面倒が増えそうだったんでな。
姉も待ってるって言ったもんだから。
ところでそっちの勇者殿は帰ろうとは思わないのか?。
コイツラの帰還のことは聞いても自分の帰還のことは聞かないってのは
どうしてなんだね?。」
「召喚は二回目ですが帰還したらもとの世界が平和すぎて退屈極まりなく
なってたんですよ。
ココはずっとマシですからね。
彼等のように強く帰りたいと思ってないんです。
召喚主もお役御免にはしてくれてませんからね。」
「召喚目的は魔王の討伐なのかね?。」
「そうですね。王女が王には無断で召喚したんです。
アナタとの縁談で動揺したんだそうですよ。
どうします?
王女ごと国を滅ぼしてみますか?
まだお役御免じゃあないのでお相手できるから私としては
ちょっと嬉しいんですけど。」
「なかなか楽しい勇者だね、君は。
縁談がきただけでビビってる王女よりずっと私の好みだよ。
まあ、ビビられたくらいで国を滅ぼしてたら余計な仕事が
増えるだけだからねぇ。
戦争の心配はしなくてイイよ。
ところで遊んでくれる気はあるみたいだね。
パーティは一応公式なモノだからソレが済んでからだな。
ソッチの〔ぱぱ勇者〕はどうするね?。」
コイツは無理です。
タダのヘタレですから捨て置いてください。
ユウリさまのオモチャだとでも思って頂きたいです。
「ふ~ん、、まあ、ソレでも私に嫉妬させてくれたんだ。
一発くらいはプレゼントしようかね。」
は?嫉妬?・・ユウリちゃんが懐いたってことに?
アッケにとられてるうちに豆粒大の魔力の玉がジークに向けて放たれていた。
そうしてジークは崩れ落ちた。




