表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/100

44・ヘタレな勇者は夜這いされる。

 アリス様は数人の女性騎士と一緒に王女の部屋の側の部屋で控えている。

オレ達は従者とはいえ大した仕事がある訳でも無いので

他の兵士達と一緒の宿舎だ。

まあ、定時に御用が無いかのお伺いはしてるけどね。


騎士たちとは隣ながら別扱いだ。

だって身分が違うからね。

もっとも訓練は一緒にしてる。

相も変わらずオモチャ扱いな状態だけどね。

それでも大分持久力は付いて来たと思う。

回復魔法をかける回数が減ってきたから。


オレとジークは同じ部屋だけど次の朝二人のはずが三人になっていた。

侵入者なんぞ考えもしなかったよ。

ココの区画は王女一行専用で見張りの兵士が出入り口に立ってたハズなんだけど・・。


侵入者はユウリちゃんだった。

ノンキな可愛らしい寝顔でジークのベッドに潜り込んでいた。

あー・・どーしようコレ。


しっかしなんで侵入に気づかなかったかね?

ジークはともかくオレは結構敏感な方だと思ってたんだけど。

気付いて慌ててる勇者を落ち着かせてユウリちゃんに質問する。

どーしてココにいるのかなぁ?


「ぱぱとねんね。」


なるほど・・。どーやって来たの?

わっ!


オレのベッドに転移してみせたよ!!!。

隠蔽と隠密だけじゃあなかったのか・・。

う~ん、この歳でこんなことができちゃうなんて並の魔族とは思えないよなぁ。


ともかくココには置いとけない。

女官さんのところに帰らないの?お腹は空かないのかい?

と聞いたんだけど・・・

「ぱぱといっちょ!。」


仕方ないので王女専用区画からローブに隠して連れ出した。

ユウリちゃんに女官さんの名前をきいてみる。

ミーアさんだそうだ。


なので所々にいる警護兵の一人にユウリちゃんを示して

女官さんの居場所を聞いてみた。

ユウリちゃん・・なんだか結構有名人らしいね。

警護兵がスッゴイ慌ててるのは何故なんだ?。


ミーアさんがすっ飛んできた。

ホントはまだベッドで寝てるハズだったんだそうだ。

まあ、転移魔法なんか使われたらどうしようもないよね。


前回は素直に女官のミーアさんについて帰ったのに今回は

ジークにくっ付いて離れない。

あぁあぁ・・また黒髪黒目に戻されちゃってるよ。

なんだって気に入られちゃったのかねぇ。


母君はその〔ぱぱ〕さんを迎えに行ったんだそうだ。

そうか・・その〔ぱぱ〕さんが来れば一発解決なんだね。


ところでなんだか結構奥まで来ちゃった気がするんですけど。


「母君は王族です。魔王さまの信頼も篤い方なんです。

ユウリさまも魔王さまに可愛がられておられます。

何事もなくてよかったです。何か有ったら・・・」


あー・・やっぱりタダもんじゃあなかったんだね。

あのう・・ソロソロ失礼したいんですが・・・


王族に平民なオレ達が逆らえるわけも無かった。

結局ユウリちゃんの朝食にお付合いをさせていただいて

しばらく遊んでからお暇した。


ミーアさんがオレ達はこれからお仕事だからと離れないユウリちゃんを

説得してくれた。

う~ん・・子供の相手はエネルギーが要るってのは交易都市の学校で経験済みだけど

あんなちっちゃい子でも同じだねぇ。

朝から疲れたよ。


一応アリス様には報告しておいた。


「へぇ~。

こんなところで夜這いなんかかけられるなんて勇者キミもスミには

置けないヤツだったんだねぇ(笑)。


でもそんな小さくても転移魔法を軽く使うなんてさすがに魔族の王族だね。

魔王も押して知るべしってとこかな。」


な・・なんだか戦う気満々に見えるんですけど。(汗。)

だ・・大丈夫なのかね?

お見合いパーティって今夜なんだけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ