5・ヘタレな勇者は魔力切れ。
指導役の魔術師は次の日にやって来て勇者が魔法の発動に
成功してるのを見て驚いていた。
問い詰められて方法を教えることに・・。
どうやら自分の生徒にやってみる気になったらしい。
まあ、ココまでの劣等生は今までいなかったんだそうで
コイツができたんなら他のデキない生徒も軽いだろうと
いうことらしい。
あー・・先生って大変だよね・・頑張ってください。
タダで教えたので機嫌がよくなったようでオレに色々技術を
教えてくれた。
おかげで魔力の消費量が減った気がする。
ありがたや!。
勇者は満足できなかったようだ。
「さんざんやったのにコレだけ・・・」なんて言ってる。
まあ、なんでも繰り返し練習しないとモノにはならない。
ましてやまだレベル1なんだからと説得した。
コイツは勇者だからなんでもできるハズなんだ。
なので他の属性の魔法も発動できるように教える。
なかなか他の属性は発動しなかった。
なんでこんなにイメージが貧困なんだ?!
頭に来て水球をぶつけたらできるようになったよ。
なので弱い魔法で順番に各属性で攻撃した。
なんだかイジメてるような気がしないでもなかったけど。
まぁしょうがないよね。
コレって体に叩き込むってことになるのかなぁ。
オレはほとんどの属性がつかえる。
風魔法と水魔法が一番相性がいいんだけどね。
でも、流石に勇者の電撃魔法は無理だ。
勇者ならあのラ〇ディンが使えないと・・なぁ。
イメージが大事だと言うのは勇者も理解できたようだ。
なので稲妻や落雷、静電気のパチッてヤツをイメージさせた。
何度やってもできなかったんだけど静電気くらいの発動が
できたのは嬉しかったね。
もっともソレで勇者はひっくり返った。
焦ったよ。
まあ、何のことは無い・・魔力切れだったんだけどな。
レベル1であれだけ色々やってれば魔力切れにもなるよな。
あー・・スマン・・
でもまあ、魔力切れでちょっとは魔力も増えるだろう。
やっぱり道は遠いと思う魔法使いくんなのでした。