表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/100

閑話・アンタッチャブルなギルドの受付嬢。

 奴隷だったのよ、私って。

でも私を売った親を恨んではいないわ。

私が売られれば下の子達が売られなくて済むのも分かってた。

だから売られた先の仕事がソッチ系でもね・・仕方ないと思ってたのよ。


ギルマスに買われた時はもしかして夜の専属かなぁ・・

なんて思ってちょっとビクビクしてたの。

でも目的はお母さんの介護だった。

まあ、男の人だと介護されるほうが困惑することも多いよね。


体の半分が自由が効かない方だったのよ。

自由が効かないのはイラつくことも多いハズなのに

私に当たったりされなかったから優しい方だったんだと思う。

特別なことばをかけて下さったわけじゃ無かったんだけどね。


私が字を読めないことを知ってほんの初級だったけど教えて下さったの。

でもそれも長いコトじゃなかった。

お元気そうに見えてたんだけど・・お医者様は寿命だと・・


亡くなられてからギルマスは私を開放してくれたのよ。

買った値段ほどは働いたから・・と言って・・


でも解放されても何ができるわけでもないし介護と家事の

経験なんて女なら当然するもの・・なんだもんね。

ギルマスは人手不足だからとギルドで雇ってくれたの。


先輩方がキビシク指導してくれたから経験ゼロでもなんとか

やって来れたと思ってるわ。

結構容赦なくビシバシやってくれたけどね。


ギルドにはいろんな冒険者が来るから仕分けたり仕切ったり

大変と言えば大変なんだけど依頼者と冒険者の両方が満足できるように

したいと思ってる。

まあちゃんと実力を見極めれば対処しやすいと思う。


新人は最初が肝心なところがあるわね。

あの二人はなんだか変だった。

目立たないようにしようとしてかえって目立ってるって感じとでも言うか・・。


仕事はかなりのペースでこなしたからランクアップは

早かったんだけど早すぎな気もしたの。

だから見習い護衛を勧めてみたのよ。

私の感じたことを他の人も感じるかどうか。


でも、おサボリギルマスはあの子達を見て驚いてたの。

ダンジョンで行方不明になったはずの城の召喚者だ!って。


召喚された異世界人で勇者と魔術師だっていわれても・・ねぇ。

たしかにランクアップのスピードは速いとは思うけど。

あんな実力で勇者って・・誰が信じるのよ!。


でもギルマスはどうやら気に入ってるようで最近はちゃんと

ギルドにやってくるようになったわね。

オカゲで仕事がはかどるはかどる。(笑。)


彼等はダンジョンで殺されかけたので逃げ出したんだと言う。

同伴したパーティは死体に変身してたし持ってたハズの金袋は城に行ってるって・・

ということは・・


ギルマスは王さまに渡りを付けて勇者達をお役御免にした。

コレで安心と思ったら帰り道を探すためにまた城に行くって。

もうお城と縁切りってできないみたいね。


今日は奴隷の女の子なんか買って来るなんてどうしてこう

面倒ごとを引き込んでばっかりなんだろう。

でも・・奴隷・・・

しかもあんな子供でガリガリに痩せてるなんて・・

普通、商品をあそこまでヒドイ扱いはしないハズなんだけど。


知ってる女の子だったから見捨てられなかった・・そうか・・


隷属の首輪って高いのよね。

普通は体に魔法で紋を刻んだりするのよ。

刻まれる方に苦痛もあるから大変なんだけど。

私も紋だったから首輪は羨ましいくらいだわね。


あの女の子を預かる気になったのはやっぱり同情だと思う。

私も大したことのできなかった介護用の奴隷だったから。

まあ、預かるだけの簡単なお仕事・・よね。

家事とか生活を普通にさせとけばいいでしょうから。



 受付嬢は自分が結構お節介で世話焼きだと気付くまでさほどの

時間は掛かりませんでした。

依頼者や冒険者たちの分析だけじゃなく自己分析もできる方だったようです。

サスガですね。(笑。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ