38・ヘタレな勇者は怒られた。
アリス様たちもギルドについて来た。
なんだか同情しちゃったみたいだね。
彼女はアリス様たちから見ると子供にしか見えないらしい。
ギルマスに怒られた。
もちろん二人で。
でもほっとけなかったんだよ。
だって知ってる女の子だったんだ。
あまりの変貌ぶりにオレは疑いすらしたんだ。
ココはオレ達の世界じゃあないし・・。
「気持ちは分かったがこの子はホントにお前らと同じ歳か?
どーみても四つ五つ下にしか見えんぞ!。」
まあ、オレ達の国の人間ってなぜか幼く見えるんです。
大人になっても他の国の人からなかなか大人だと認めてもらえない人まで
いますからね。
彼女は背丈も標準より低いですしそー思われても仕方ないと思いますが
確かに同じ歳です。
「ホントにあなたたちの知り合いなの?
似てるだけの子だってことも有り得ると思うけど。」
というコトでギルマス達に後で必ず外すと約束して隷属の首輪を着けた。
彼女は抵抗しなかった。
首輪の意味すら分かってなかったんだと思う。
コレはオレ達が城で付けられてたヤツだ。
質問事項を表にしてココの言葉の発音で答えを書いておく。
彼女に元の世界の言葉で質問をする。
そして答えは皆正解だった。
「なるほど・・お前らはちゃんとココの言葉が分かってる。
なのになんでこの子は言葉がわかってないんだ?」
召喚陣には異言語理解のスキルが大抵組み込まれてます。
召喚で来たオレ達はオカゲでココの言葉が分かります。
彼女は召喚じゃあないかもしれません。
「召喚じゃないとしたら一体なんなんだ?。
異世界からって召喚だけだと思ってたんだが。」
オレも以前そういう目に遭いましたよ。
召喚陣でも穴の塞がるものもあるんですがほとんどは無理矢理なんで
穴が開きっぱなしになりますし影響で別の穴が開いたりするんだそうです。
管理神さまはソレを塞ぐのに大忙しなんだとか。
彼女はそんな穴に落ちたのかもしれません。
彼女にココに来た時のことを聞いてみたけどほとんど覚えていなかった。
ショックが大きかったのかもしれない。
言葉も分からずたいしたチートも無く、有っても多分気付いていない女の子が
右も左も分からない場所に放り出されたら死んだり悪いヤツにこういう目に
遭わされても無理ない話だ。
自分から奴隷になろうなんて普通は思わないだろうからね。




