34・ヘタレな勇者はぼやいてる。
副騎士団長が許可してくれたのでギルマスにも王女の行方不明事件を報告した。
まあ、オレの分かってる程度だけどね。
索敵でギルマスの居場所も見えたと言ったら受付嬢が反応!。
どうやらまた行方をくらませて遊んでたらしい。
受付嬢は索敵を持ってないので
「ソレって私じゃあ無理よね。」と言う。
うっかりココには迷子マーカーの魔法って無いんですか?と聞いてしまった。
ギルマスの顔が百面相みたいになっていた・・ヤバイ!。
でも受付嬢のほうがコワイ気がする・・
なので迷子マーカーの魔法を教えてみた。
友人の勇者はあんまりしょっちゅう召喚されるので神さまに
付けられていたそうだ。
まあ、レベルで見つけられる範囲は限られるんだけど。
受付嬢はすぐにマスターした。
付けられた方も気をつければ付けられてることが分かるから
大した魔法じゃあないんだけどね。
でもギルマスと受付嬢じゃあどうみても受付嬢のほうが〔強い〕気がする。
付けたのを勝手にはずしたらなにかタタリがありそーな・・
極上の笑顔でギルマスにマーカーを付ける受付嬢。
オネエサン、キレイナエガオデスネー。
あー・・ギルマス・・そんな絶望的な顔・・初めて見ました。
そうか、プライバシーを守りたいってこういう時に言う言葉だったんだな。
この後のオレラがどういう目に会ったか・・会わされたか・・
言いたくないとしか言えない・・。
ジークはオレの失言に巻き込まれたのでぼやいていた。
・・スマン・・
まあでもギルマスやら城の騎士やらに色々相手をしてもらっても
耐えられるようになってきたよな。
もうヘタレは卒業かと思ったんだけどマダだった。
多少の成長をしたので猛者連中と自分との差が理解できてきたから
余計落ち込んでたりする。
「オレってムチャクチャ頑張ってるのにどうして最強には程遠いんだろう・・。」
当たり前だろ!高々三ヶ月ちょっとで最強になるなんてドコのファンタジーだよ!
スタート地点がレベル1以下だったんだぞ!。
大体お前もオレも上げ底でDランクにしてもらってるんだ。
ランク並の実力になるほうが最強より大事だよ!。
まあ・・お前は頑張ってる。
オレはちゃんと見てたからな。
ヘタレなんだってことも知ってるけどここまで踏ん張って来たんだ。
焦らなくてもシゴイてくれる人は多いからな。
きっといつかは最強にたどり着けるよ。
それでもなんだか納得してない顔をしてるジーク君に
つきたくなったため息を飲み込む魔術師バルム君なのでした。




