25・ヘタレな勇者はまたスネた。
アイテムボックスの魔法を教えたらお礼がしたいと言われた。
あー・・お礼って・・ボコボコにすることなんですかぁ?
勇者に稽古を付けてもらうってのは光栄なこと・・ですよね?
うん・・分かってるんですけど・・
教えたのはオレだけど相棒もセットだったようで同じ様に
ボコボコにされましたぁ。
なんかちょっと気の毒なような・・
オレだけじゃあないって安心できたような・・。
勇者に回復魔法をかけようとしたら
「ソッチも勇者なんだから自分で回復魔法をかけないのか?」
と聞かれた。
あー・・そうだった。
できるハズだよな・・やらせてみたことがなかったけど。
他の魔法をコントロールさせるのに夢中で回復魔法はやってなかったよ。
聞いたらやってみたいというのでトライしてみることにした。
丁度よくあちこち傷もついてることだし。(笑。)
う~ん・・まあ・・初めてだしな。
できたよ。うん・・できたんだけど・・。
威力がね・・・
まあ・・火魔法も最初は豆電球みたいなもんだっただろ?
コレはまだレベル1の威力なんだと思うゾ。
だからスネるなって・・。
今までだって何度もやって威力を上げたんだ。
また頑張ろうぜ・・大丈夫だって!。
凹みながらも何度もトライしたせいか徐々に威力は上がるようだった。
傷が全部治るまでには結構時間がかかっちゃったけど。
勇者な彼女はあきれていた。まあ・・無理ないけどね。
「なんで彼ってこんなにブキッチョなのかな?
ココの世界に来たから・・じゃあないよね?
元からこんなだったの?。」
あー・・これでも元の世界に居た頃よりは進歩してるんです。
オレは元の世界で親しかった訳じゃあなかったんですけどね。
何かを積極的にしようって気持ちも感じられなかったですよ。
でも、ココじゃあそんなことは言ってられませんからね。
回復魔法だろうがなんだろうがヤル気がでてるってのは
イイことだと思ってます。
「そっか・・。君も苦労してるみたいだねぇ。
私はあんまり人に教えたことが無いから摸擬戦の相手くらいしかできないけど
ソレでよかったら遠慮なく言ってね。」
ハハハ・・・
ボコボココースのお得意様に決定したみたいです。
これって喜んでイイことなんだよね?
勇者な彼女とフィールドに出てるせいなのか、索敵の魔道具を使い慣れたせいなのか
魔道具無しでも索敵ができていた。
う~ん・・これって魔道具が自転車の補助輪的な役目をしたのかな?
ともかくもうオレにはこの索敵の魔道具は要らないな。
なので勇者に付けておくことにした。
だから・・カッコ悪くても我慢しろってば!!
足首だからそう目立つもんじゃあないだろが!。
付けてもなぜか勇者が索敵できる範囲は狭かった。
オレの十分の一以下って・・(汗。)
まあしゃあない。コレも回復魔法も慣れなんだろう。
ともかくできることが増えたんだ。
素直に喜べよ。
使いこなせるまでにはまだかかるかもしれないけどな。




